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船 南村 健治

鳥取沖のアコウ・・・シーズンは短い

小アジのノマセで狙う鳥取沖のヒラメ&アコウ。酒津港の第2清洋丸に通い始めて今年で4シーズン目。仲間全体での過去の釣果は、アコウの52cm、ヒラメの92cmなどのビッグワンが出た。もちろん数も成果が出て、アコウなら35~45cmのレギュラーサイズのツ抜け以上が普通。ただ、シーズンが限られていて9~10月初旬まで。それを過ぎると日本海だけに季節的な事象に影響されるし、なによりエサの小アジが釣れなくなる。

9月13日。この日は久保さんとご一緒。相客さんは4名。午前5時過ぎに河岸払い。まずはエサの小アジ釣り。河岸払いと云っても、小アジのポイントは護岸から数メートル。仕掛けは波止サビキ。アミカゴにアミエビを詰めて、竿を揺する。ビビビッとアタルはずがアタラない。船長が「もう少し明るくなって、あと10分くらい」という。それまでは、まあ、エサ撒き。と、明るくなりかけて、ビビビッ。ビビビッ。サビキに小アジが喰い付くのが見える。2匹、3匹、4匹。大きさは5cm前後ばかり。

もう少し大きくても良いのにと思いながら、目標は100匹、、、、、、と気合いを入れて、、、、、、50匹ほど釣って、よし、もうこれで充分、一日分確保。100匹というのは頑張って釣らなアカンよ。途中でエサ切れするよ、という檄。

すっかり明るくなったころ、船が沖に向けて港内を出た。あいにくの雨模様だが、まあ、たいしたことはない。

仕掛けは胴突き1本。ハリはヒラメの18号。ハリスは「ハードトップ 船ハリス」の10号。枝寸15cm。短いけれどこの方がエサがよく暴れる。アコウの前アタリがよく分かる。根に潜られる確率が少ない。捨て糸は3号を1m。長いようだが、底を探るとガシラが喰う。アコウは浮いて居ることがあるので誘い幅が広く取れる。この仕掛け、最初は面食らったけれど実際に使ってみると、仕掛けの理屈、アコウの習性に合わせているのがよく分かる。

30分ほど走って、最初のポイントは水深65mの人工魚礁。流し釣りだが、船は魚礁に直着け。1匹目はミヨシに座った久保さん。40cmほどのアコウ。トモの方では50cmくらいのが上がったようで、いきなりのビッグスタート。

船は同じ魚礁に充てるがその後反応なし。直ぐに次の魚礁へ。底取りして1~2分。ここではまったく無反応。直ぐに次の魚礁へ。釣れた魚礁は攻め直すがそれも1回だけ。反応がなければ次へ。次へと魚礁を転々とするランガン釣法。

誘いはオモリが底に着いたらゆっくりと竿先を1~2m上げる。そして、ゆっくりと降ろす。アタリはこの動作の途中に出る。竿先にわずかな負荷が出て、あるいはいきなり竿先が持ち込まれて。負荷が出たときは聞き合わせをするように、なおもゆっくり上げて、食い込みを誘う。

さて、いくつもの魚礁を攻めて、ここまでの自分の釣果は40cmくらいのを含めてツ抜け。その間、早アワセによるすっぽ抜けが何度かあって、反省です、、、、、、ね、と、少し小さめの小アジを刺して底取り。途端に竿先が持ち込まれて、絶え間ない強い引きが続く。アコウかな、いや、ヒラメ。船長がそばに立って、タモを構える。浮いてきた黒っぽい魚に白の縞模様。マハタ。デカイ。50cm。

その後、雨が降ったり、少し日が射したり。ランガンで魚礁を攻めながら14時過ぎに竿仕舞い。釣果はマハタ1匹。アコウを18匹。50cmサイズのは釣れなかったけれど、アコウの数は過去MAXでありました。

そして、今シーズンは9月末で終了。残った時間は少ないけれど、ビッグワンへの挑戦はまた次回に。

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