日本海越前沖のアカイカ、今年は好調です！ 北陸地方でこの時期釣れるアカイカとはケンサキイカの別名で、マイカとも呼ばれています。厳密にはケンサキイカ以外のイカも混じるようですが、ここでは全てアカイカと呼ばせて頂きます。メタルスッテ（鉛スッテ）を使ってのアカイカ釣行記を2本、ちょっと長編になりますがお許しください。
まずは7月25日、福井県三国港の光英丸で三国沖水深42mのポイントへ出船。この日は、船体を大型に替え集魚灯の光量アップした新光栄丸での偵察ということで、正味１時間だけの釣行です。
ViOLENTE エギングモデル ティップラン（ソリッドティップシリーズ）のVLE-71TR-UL-S［イカメタル専用モデル］を用意し、ベイトリールに道糸としてアバニ エギング PE ティップラン トリコロールの0.4号を巻き、さらにリーダーにはハードトップの2号を1mほどセット。自作の編み込み移動式2本針仕掛けを（ハードトップの1.7号）で直結し、メタルスッテと浮きスッテを各種用意し準備万端。
午後6時半過ぎ出船。15分ほど走って水深42mのポイントに到着しました。この海域ではアンカーを降ろしての掛かり釣りスタイルが定番です。メタルスッテは船長指示の12号をセットし、明るいうちはベタ底狙いでスタート。本番は日が沈んでからとのんびりしていると、開始早々に良型アカイカが上がったのです。
そしてクライマックスは、集魚ライトが灯りベイトフィッシュが集まり始めた8時過ぎにやってきました。誘い上げ、誘い下げのどちらの誘いにも当たりが出て、船中バタバタとアカイカが上がり始めたのです。当たりの出るレンジも20m前後と浅く、胴長25cmクラスの良型から缶コーヒーサイズまでのマイカが手返しよく上がりました。
今年はアカイカの当たり年だと好感触を得たところで、この日の偵察は終了です。この日乗り込んだ光英丸は定員12人と船体の大きさの割に少人数に設定されており、釣り座にも余裕のある船でした。
お次は8月4日、釣りビジョンのロケで何度かご一緒した中条友莉ちゃんを囲んで、同窓会と銘うって越前茱萸崎港の米翔丸を釣り仲間10人で貸し切り夜遊びをしてきました。ポイントは茱崎港からスロースピードで10分と近く、水深40mジャストにアンカーを降ろした掛かり釣りでスタート。タックルは前述と全く同じです。
この日も明るいうちは当たりが遠くのんびりした空気が漂う中、いつも静かに魚と向き合う太郎君がこの日の第一号の良型を釣り上げました。そしてお次に私が良型を釣り上げ、その2ハイのイカを米翔丸スタッフがイカそうめんに捌いてもらってみんなの胃袋に。味は想像できるでしょうが、それでもやっぱり「美味しかった〜！」明るい間に掛るアカイカは良型ばかりのようです。
そしてこの日の地合いはやはり8時過ぎ、ベイトが集まってからでした。レンジはアバニ エギング PE ティップラン トリコロールで2色から2色半の20～25mと釣りやすいところから、良型狙いでボトムという状況です。15号のスッテで始めたものの潮は緩く、徐々に軽くしながら最終的には当たりが取りやすい10号まで落としました。状況としては、テンションフォールや少しキャストしてからのカーブフォールで当たりが出ており、今日の主役である友莉ちゃんもフォールで当たりを出して順調です。何もしないでアカイカが乗る訳でなく、何らかの誘いに反応するパターンです。誘った後に出るティップの変化を見落とさずにアワセられるかが釣果につながり、テクニカルで面白い釣りになりました。
また、スッテのカラーにも乗りの良いカラーがあり、この日はブルーカラーや夜光カラーが好調でした。10時を回るとアカイカの乘り気もアップし、沖上がりの11時まで連チャンが続いたのです。ViOLENTE エギングモデル ティップラン（ソリッドティップシリーズ）のロッドは、今流行りのロッドと比べて全体的に張りがあり、ティップの変化だけでなく手感度でも当たりを感じる設計となっております。釣果は幹事役の佐伯さんが52ハイのトップで、私は二番手の48ハイでした。釣りビジョンではカワハギ釣りの先生役だった三鬼さん、久しぶりのイカ釣り当初苦戦していたものの、パターンを掴んだ後半は良型を連発していました。型はやはり缶コーヒーサイズが半分に、胴長20cmの食べごろサイズに25cm長までが半分といったところです。
今の北陸アカイカ釣りはレンジも浅く、トリコロールカラーの3色に2m毎のマーカーが有れば十分に対応できます。カウンター付きの専用リールが無くても、ソルト対応のベイトリールで楽しめます。誘いや当たりの取り方で釣果にも差が出る状況で、今年は楽しめていますよ。
［7月25日釣行 船宿］
三国港 光英丸
Tel.090−5175−0036
［8月4日釣行 船宿］
茱萸港 米翔丸
Tel.090-2123-8818
