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船 宇田川 亘

ジャンボアマダイ浮上!

今年最初のレポートでアマダイ釣りを紹介しましたが、1年とは早いものでまたアマダイのシーズンがやってきました。外房では好調のタチウオとリレー釣りで狙っていましたがタチウオも終期を迎え、今回お邪魔した寿々木丸は12月13日から本格的にアマダイ狙いに切り替えました。初日の釣果は本命のアマダイが0~4尾、キダイが2~13尾と多数釣れて、これにハナダイ・オニカサゴ・ホウボウ・サバなどのゲストが混じったようです。アマダイは40cm超えの大型揃いで、潮も適当に流れ、1日中なにかしらのアタリがあり楽しめたようです。

そこで翌日の14日、11ヵ月ぶりにアマダイを狙って外房小湊港の寿々木丸へ釣行した際のレポートです。「今世紀最高の寒波」と前夜のニュースが伝えたように、未明に出発した時の気温は2℃。山越えの時には車外温度は-2℃を表示しました。港に到着すると北風が吹き、気温は上がって4℃を示していましたが、車外に出ると温度計よりも低いと思うほどの寒さを感じました。集合は5時半。時間になると鈴木達也船長が到着。同乗者全員が集まって釣り座の抽選が始まります。同乗者は5名、釣り座は右舷が4名で左舷ミヨシが1名。私は2番を引き右舷ミヨシ2番目。偶然にも今年1月と同じ釣り座となりました。
 船長が出船準備をしている間に私も道具の準備をします。竿はオモリ80~100号負荷用を、中型電動リールに道糸はPE4号、片テンビンにコマセカゴ。仕掛けはVARIVAS 船仕掛け「アマダイ」を使用。予備としてハードトップ船ハリス3号、Zeek ABL 真鯛8~9号で2本バリ仕掛けを用意しました。前回も記載しましたが、釣り座にはエサのオキアミと手拭用の手拭いが置いてあり、船宿の気配りが嬉しい限りです。



準備ができたら出船までの間に付けエサの尾羽根を切っておきます。鈴木船長により定刻に出船。ポイントの小湊沖を目指します。ポイントまでは航程15分ほどとかなりの近場です。船長は慎重に潮回りをして「水深は84mです。底から50cmくらいオモリを切って、時々誘ってください。」と投入の合図を出しました。コマセカゴにオキアミを一掴み入れ、ハリには付けえさ用のオキアミの尾羽根からハリを入れ、真っ直ぐになるように丁寧に付けます。どんな釣りでもエサ付けは大事。手を抜くと良い釣果は得られません。最初は「スタンダード仕掛け」をチョイス。

しばらくすると大ドモでアタリがあり、40cmのアマダイが上がりました。早々の本命登場に船中は盛り上がりましたが、小型のキダイや30cmのハナダイは上がるものの本命は上がらず。船長は潮回りを繰り返します。私には数回アタリがあったものの、巻き上げ途中のバラシが2回。手のひら級のキダイが2尾。開始から1時間後、右舷トモ2番の釣り人に30cm級のアマダイが上がりましたが、船長はアタリが少ないので深場へ移動。その間に私はオマツリが多発したのでコマセカゴをLサイズからFLサイズへ。オモリも船長の指示で100号に変更。また潮が流れ始めたので仕掛けも「速潮対応」に変えて、ガン玉を付けました。
10分弱で到着したポイントの水深は124m。コマセカゴが着底したら糸フケを取り、オモリでトントンと底を叩いて50cmほど上げてアタリを待ちます。アタリがなければ1mほど誘い上げて再びアタリを待ちます。それでもアタリがなければ再び底に落としてトントン。これを繰り返していると竿先に変化が! 50cm切っていた竿先が「ググッ」と引き込まれました。ワンテンポ待ってから竿を立てると竿は大きく曲がり、巻き上げ途中はリールから時々道糸を引き出します。水面近くで大人しくなりましたが、顔を出したのは大型のアマダイ。少し痩せていましたがジャスト50cmのジャンボアマダイ。

左舷でも30cm級が上がり、ミヨシの釣り人は大きく竿を曲げてアマダイと小アラの一荷。深場のポイントでは底の流れが良いのか、アマダイに混じって小アラが多くなってきました。なんといっても幻のアラの子供。鍋のネタには最高の材料で嬉しい外道です。


トントン・スーの誘いが合ったのか、その後の流しでも私にアマダイはアタリを伝えてくれて、さらに小アラ・キダイ・サバも顔を見せてくれました。

太陽が出て日差しが当たっても北風は止まず、完全装備でもエサ付けに苦労し、鼻水たれ放題。釣り上げた魚が暖かいのが救いでした。後半は本命のアタリも減りましたが、良い流しでは小アラが全員に釣れ、中には40cm級の良型も釣れました。最後の流しでミヨシの釣り人が30cm級を釣り上げ、竿を納めました。船中の釣果は32~50cmのアマダイが1~4尾。23~40cmの小アラが2~8尾、これにハナダイ・キダイ・ホウボウ・サバが花を添えてくれました。私の釣果は35~50cmのアマダイが4尾、23~32cmの小アラが6尾、キダイ8尾にサバが3尾の釣果。



アマダイのシーズンは来年2月ごろまでで、上品な白身は関西では懐石料理に用いられるほど。大型はコブ締め、中型はウロコを付けたままで松笠揚げに、小型(30cm級ですが)は開いて干物にしました。つぶらな瞳とカラフルな衣装を纏ったアマダイは、引きも強く食味も最高です。数は少ないものの大型が揃う小湊沖。これからも目が離せませんよ!

[タックルデータ]
竿  :Aグリップ サソイ H190
リール:シマノ フォースマスター1000MK
道糸 :VARIVAS 10×10船 プレミアムPE 4号 300m
仕掛け:VARIVAS 船仕掛け アマダイ 速潮対応 / スタンダード ハリ4号 ハリス3号
ハリス:VARIVAS ハードトップ 船ハリス 3号
ハリ :ジーク ABL 真鯛 8号 / 9号
カゴ :サニービシFL L80 / 100号
天秤 :ヤマシタ船テンビンK型遊動 40cm
クッションゴム:Y社 厳選ゴムヨリトリ真鯛 1.75mm 50cm
その他:PEにシュッ! プロ仕様
    VARIVAS ニットキャップ VAC-45
    VARIVAS ドライアーマー コンビネーションウインターレインスーツ VARS-07
    VARIVAS フリース
    VARIVAS キャップストラップ VAAC-17
    VARIVAS ライフジャケット ポーチタイプ VAL-11
    VARIVAS メッシュグローブ5 VAG-11
    VARIVAS ヒップガード VAHG-02

[船 宿]
外房 小湊港 寿々木丸
Tel.04-7095-2647

過去のフィールドレポート記事中で掲載している製品は、
廃盤品として現在取り扱いを終了している場合がございますので予めご了承ください。