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船 南村 健治

「湾タチ」・・・南下する前にドラゴンを♪♪

大阪湾のタチウオ「湾タチ」。湾北部の須磨沖で釣れていたが12月中旬ともなると淡路島の洲本、由良辺りへ南下しはじめる。実は12月7日に、南下がはじまるまでにと思って出掛けてみた。ポイントの須磨沖に着いてみると濁りが出ている。そのせいなのか、いや、すでに南下がはじまったのか、釣果は船内10名ほどでトップが3匹。後はゼロ~2匹。そのゼロに自分がランクイン。見事にボーちゃん、タチウオ人生2度目の快挙だった。

で、その後の数日間、あいにくの荒天続きだったが、まだ須磨沖でタチウオが釣れている。それも各船で20~30匹の釣果。あれぇ~? 南下したと思っていたタチウオが居るやん、と言うことで、12月15日に須磨の純栄丸へ。潮は中潮。タチウオ狙いギリギリの潮周り。前日までの荒れ模様とは違って、須磨沖は凪ぎ。相客さんは4名。自分の席は左舷ミヨシ2番。出船が6時過ぎ。薄明るくなりかけてから仕掛けの準備。ラインは「VARIVAS アバニ ジギング10×10 マックスパワーPE」の2号を300m。40号テンヤにイワシを括り付けてって、イワシがまだカチカチの冷凍状態。それを無理矢理テンヤのハリに差し込んで、航程25分。

最初のポイントは須磨沖、水深65m。底から探りを入れて、50mでコツっとアタリ。とりあえず指3本クラス。続けて50mでコツ。同じく指3本。その後も小さいけれど頻繁にアタリが出て早々にツ抜け。仮に須磨から洲本まで走っての釣りなら、航程1時間20分はかかる。大阪府南部沿岸の船で洲本や由良沖を目指しても1時間くらいはかかる。その時間で喰いが良ければこの日のようにツ抜けもする。

後半はいつものように深場、水深90mライン。アタリタナは底から10mの間。前半の調子を維持すれば30匹はイケるはず。でも、ちょっと空白の時間があって、この日はメーター超えを数匹入れて、27匹。釣果としては充分だが、今シーズンはまだドラゴン、120cm超えを釣っていない。

3日後の18日。旧暦の11月1日。新月。タチウオには向かない大潮。しかし、経験則から干満差が少なければ喰いがあるはず。潮位表を見てみると須磨での午前中の潮位差は50cmほど。小潮と同じとは言わないがドラゴンもゲット~~~できるかも。この日やはり須磨から仙正丸で須磨沖へ。

最初のポイントは3日前とほぼ同じ須磨沖の水深70mライン。底取り後30mでいきなりゴツンと引き込みアタリ。ガツンと竿先が持ち込まれ、向こうアワセで指4本サイズ。続けて50mラインで引き込みアタリ。これも指4本。前回よりタチウオの活性が高い。そして、サイズも大きい。しかし、6~7匹掛けたところで喰いが落ちた。

一日潮が違えばガラリと変わると言われているが、大潮ならなおさらのこと。船がいつもより早い時間に深場に移動。水深90m。アタリタナは前回と同じ底10mラインと読んで、探りを開始。しかし、アタリが出ない。丹念に巻き上げ速度・誘いの変化を繰り返してもアタリが出ない。と、中乗りさんが底から25mで掛けましたよ、と言う。自分も幅広く探ってみたが25mまでは探っていない。大潮なので底濁りがしているのかもと底を捨てて70~65m狙い。誘いも超スローにして、テンヤがフアフアしてる感じ。と、竿先がフッと揺れて、コツンと弾かれた。即アワセ。ゴンゴンとやりとりして、これはドラゴンと思ったけれど、115cm。

以後は同じタナでアタリがよく出たが、後半~終盤、ここまでの釣果は13匹。前回の半分くらいだが大潮としては上出来。そして、最後の流し。65mまで巻き上げたとき、コツコツコツっと不自然なアタリ。ゆっくりと竿先を上げてみると、ぐーんと竿先が重くなった。慌ててアワセを入れると強く重い引き。今度こそドラゴン、と、思ったけれど、2匹目の115cm。

これで14匹。前回の半分くらいの釣果だけれどトップと並んだところで竿仕舞い。この釣れ具合だと、おそらくタチウオの南下は年明けになって始まるかも。それまでになんとかドラゴンを、、、と願っている。

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