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船 南村 健治

和歌山県日ノ岬沖・・・春カワハギの好機、そして30センチ超えを!

和歌山県日ノ岬沖のカワハギ釣り。良型が揃うので魅力的な釣り場だが、春先の水温の乱高下に悩まされていた。しかし、このところ少しずつながら水温が安定の様子。そして暖かな上り潮が入り込みだしてくると春カワハギのシーズン。活発に動くカワハギに対応できるように抽出しの中身がキモとなってくる。

3月30日、カワハギフリークの八尾亜紗美さんのお誘いを受けて紀伊由良の尾張屋さんにお世話になった。この日の相客は2名。僕は左舷ミヨシに、八尾さんは右舷ミヨシに席を取れた。仕掛けは胴付き3本。ハリは「ジーク ABL カワハギ・ハゲ鈎タイプ」の「NSブラック6号」。スッポ抜けを防ぐためには大きいサイズが良いはず。中オモリの3号を3本バリの最上部にセット。PEラインは「アバニ ジギング10×10 マックスパワーPE」の0.8号。エサはアサリの剥き身。

ポイントの日ノ岬まで30分くらい。水温は17℃。思っていたより高い。そして、上りの潮が速い。底取りをして水深が50mほど。底に着いたオモリを30センチほど上げて、降ろす。竿先でリズムを取るようにそれの繰り返し。潮が速いのですぐにオモリが浮いてしまうが底取りを繰り返しながらやや速い目のリズムで誘い、ゼロテンから少し中オモリを沈める感じで待つ。と、コツン。はっきりしたアタリが出て、1匹目は23センチくらい。2匹目、3匹目も同じような速い目の誘いで取り込んだけれど、船が潮上りをしてからアタリが止まった。変わって出遅れていた八尾さんがリズムよく取り込み始めた。

瞬く間に5~6匹取り込んで、僕はアタリすらない。誘い方を変えればいいのだが最初の誘い方でパタパタと釣ったのでその誘いから抜けきれない。

そして、ようやく叩きを強めに入れて、ゼロテンから弛ませ。ツッとしたアタリが出て、4~5~6匹目。八尾さんはすでにツ抜けをして、こうなると手に負えなくなる。中盤から後半、竿仕舞いの13時ころまで彼女の独壇場。釣果は船中ダントツの22匹。

僕は焦りというか、悩みの真っ只中。それでも、ぽつぽつと拾い釣りしながら今度はスローな誘い下げを繰り返していると、チッとした反応。軽く合わせるとゴンゴン、ゴンゴンと重くて強い引き。カワハギに違いないがこれはかなりのサイズかも。海面にブファっと浮いたとき、操舵室の窓から覗いていた船長が「うわ、うわ、うわ」と声を上げた。タモで掬いかけたけど、手元にない。竿で抜き上げるか、しかしまさかのポキッがあるかも。一瞬ためらって、リーダーを掴んで抜き上げ。足下にドサッと落ちたカワハギは32センチ。めちゃデカサイズ。

朝イチはスピードのある誘いにカワハギがついてきたけれど、後半は中層からのゆっくりした誘い下げからゼロテン、やや弛ませから長めの待ちにカワハギが反応。その変化の見極めが遅れて、この日は13匹。いつものように八尾さんには及ばなかったし、春カワハギの動きの変化を掴み切れなかったけれど、デカサイズの1匹が凹み気分を救ってくれたのであります。

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