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船 南村 健治

超ドラゴンで寿ぐ大阪湾のタチウオ

今年の初釣りはどうしょうか。船宿の営業日と潮廻りを考えるとやはり大阪湾のタチウオ「湾タチ」狙いが面白そう。そう云えば昨年の初釣りも4日にタチウオ。須磨の純栄丸のお世話になった。釣果はどうだったのか、昨年のことをとやかく言いだすと鬼が笑う、、、いや、違うか。

と、云うことで今年は5日に純栄丸へ。このところ須磨沖はチョット低調。タチウオの群れが水温やベイトの関係で南下をし始めたようだ。現在のポイントは淡路島南部の洲本沖。潮の流れが激しいので小潮廻りにならないとまともな釣りができない。出かけた5日は旧暦の8日。小潮。ベストに近い潮廻りだ。須磨の船着き場を6時過ぎに出て、洲本沖まで1時間20分。釣り開始が7時30分。

勢い込んだ初釣りだが北西の風がかなり強い。洲本沖は淡路島と友ヶ島の間を風が吹き抜ける、いわゆる風の通り道。船が潮に乗ってポイントを流し始めて、水深が90~80m。ラインは「アバニ ジギング10×10 マックスパワーPE」の1.5号。糸フケを考慮していつもより細くした。50号オモリのタチウオテンヤにイワシを括りつけて、釣り座は右舷ミヨシ2番。底取りはできるが船の揺れが上下に激しく、スタンディングが安定しない。苦戦必至だ。

と、底から15mくらいでドンと喰い上げ。アワセたつもりが船が波で押し上げられタイミングが合わない。それでもタチウオの活性が高いようでアタリはよく出る。釣り方は電動で緩巻きしながらシャクリを入れる。アタリの出方はチョン、コツ、フン、ドン、いろんな反応を即アワセしてなんとかツ抜けを果たしたのが10時過ぎ。

しかし、ここからアタリが出なくなったしアタリダナもばらついてきた。こんな時は思い切って水深の半分くらいを攻めるか、底を狙うか。とりあえず底までテンヤを落としてタナを探り直し、と思ったら5mほど巻いたところで竿先にモゾモゾとした反応が出た。タチウオがイワシを一気に喰うというより少しじゃれ気味に触れたのだ。もちろん、ゴツンと即アワセ。

竿先が海中に垂直に刺さって、身動きできない。ふっと竿が軽くなってものすごいスピードで喰い上げ。電動リールをフルで回してなんとか追いついて、またもや強烈な突っ込み。揺れる船べりから身を乗り出して、何度も引きに耐えて、リーダーを掴んで、よっしぁ~~。船内へ抛りあげたのが130cmジャストの超ドラゴン。タナが底に変わったと云うより、テンヤが落ちるのを底まで追い掛けて来たのだろう。


以後はやはりタナがバラつきアタリの出方も小さくなった。この日は70~130cmを20匹で竿頭だったけれど、それより初釣りを超ドラゴンで寿ぐことができ、弾みのついた一年になりそうだ。

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