menu
船 宇田川 亘

大原沖のヒラメ

10月解禁となった大原地区のヒラメは、キロ級主体ながら3キロを超える大型も混じって安定して釣れています。圏央道も開通して交通の便も良くなり、身近になった現地へ11月26日の早朝向かいました。この日は所属する釣り会の例会ですが、前日までに津波や記録的初冠雪、シケと悪条件での釣行でした。早朝走った圏央道の脇には除雪した雪の残りや、日陰にはまだ雪が残っていて0℃を下回る冷え込みで、普段より慎重に大原港へ。今回乗船したのは大原港の義之丸で、港には集合の1時間前に到着。この日は我々8名の他1名の同乗者がいて右舷ミヨシにクーラーが。我々はジャンケンで勝った人から好きな席を選ぶことにしようということで、結果、私は5番目で空いていた左舷ミヨシへ。

義之丸ではノーマルタックルとライトタックルが使用できるのですが、両方持参していた私は出船前の無風状態を見て、ミヨシでも可能かと急遽ライトタックルを選択しました。竿はVARIVASのSEA STAGE[LTヒラメ]210-64に小型両軸リール。道糸は小船マスターPE LS4の2号、幹糸・ハリスは新発売のハードトップ 船ハリス、オモリはライトで60号ノーマルは80号を使用しました。ハリは生産終了となったGPヒラメ。釣り道具店で発見して大人買いをしました。孫バリは新製品のNogales ゼロフリクション トリプルフック


船長は「ちょっと早いけど」と僚船が出船し始めた4時半に港を離れました。「最初は近場だよ」と船は大原沖へ向かいます。まだ日が出ていないのでキャビンで寛いでいると思いのほか波が。20分程でポイントに到着しましたが、まだ夜明け前なので真っ暗。そして風も波も結構あります。船長が「まだ暗いからエサは付けないで待っていて」と各人のタルにエサの活きイワシを3尾ずつ入れます。(釣っている最中も時々エサの状況を見て追加してくれます)

薄明るくなると僚船とともに仕掛けを投入。エサは15cm前後と最適サイズで、口から親バリを入れ上顎に抜きます。孫バリのトリプルフックは尻ビレに付けました。水深は18mで「ゴツゴツ」とした根のようです。大原地区は流しごとに船を左右に流し替えます。横流しには長ハリス有利と聞いてハリスは1mとし、着底後50~100cm程底を切りました。1流し目は道糸が前へ出て行きます。時々底を確認して再び底を切ります。小まめに底を確認することが、誘いとなりアタリがくることが多いのです。船中ではアタリもなく、海水が濁っています。船長の話では津波は第二波が港の岸壁を洗ったとのこと。前日までの雪やシケも加わり底荒れしているようです。
丹念に底をトレースしながらアタリを待つと、「ゴンゴンゴン」と待望のアタリ。魚の食い込むアタリに合わせて、張らず緩めずの状態で待っていると一段と強い引きがあり。竿を立てると重量感のある引きが。製作終了は残念ですが、食い込み重視・パワー設計のSEA STAGE[LTヒラメ]210-64は、強い引きにも負けず難なく魚を浮き上がらせてくれました。


船長の差し出す玉網に吸い込まれたのは、後検量2.1キロのヒラメ

船中ではメートル超えのトチザメが上がり、右舷ミヨシの釣り人には0.5キロが上がりました。しかしその後はアタリがなくポイントを大きく移動。太東沖へ向かいます。ところがこの日の冷え込みは厳しく、海水温より気温が低く「毛嵐」と呼ばれる現象が発生。風もありミヨシから波しぶきを浴びます。

太東沖ではポツリポツリとアタリがあり、秋山氏には0.5キロ、田中氏は小型のハタの後に0.5キロのヒラメを2枚。


納竿間際に堀切氏が0.9キロを釣り上げました。

私には1.2キロに続き0.5キロが2枚とでき過ぎで、11時半に船長の合図で竿を納めました。


この日は底荒れの影響か9名で11枚と食い渋りに泣きました。例年はイワシが回遊してくるところを追って、大型のヒラメが入ってきます。昨年もイワシが回遊後に5キロ級が連発で釣れていました。大原沖のヒラメ釣りこれからが楽しみです。

[使用タックル]
竿  :VARIVAS SEA STAGE[LTヒラメ]210-64
リール:シマノ SLS Quickfire 小船 300HX
道糸 :VARIVAS 小船マスターPE LS4 2号 200m
幹糸 :VARIVAS ハードトップ 船ハリス 8号 50cm
ハリス:VARIVAS ハードトップ 船ハリス 6号 100cm
ステ糸:VARIVAS ハードトップ 船ハリス 3号 50cm
親バリ:GPヒラメ 17号、クワセスペシャル 13号
孫バリ:Nogales ゼロフリクション トリプルフック #8
オモリ:60号(LT時)、80号
その他:VARIVAS PEにシュッ![プロ仕様]
    VARIVAS フリース(VAAW-16)
    VARIVAS 千鳥柄ワークキャップ(VAC-44)
    VARIVAS キャップストラップ(VAAC-17)
    VARIVAS SEA STAGE ライフジャケット ポーチタイプ
    VARIVAS ストレッチフィットグローブ 5(VAG-08)
    VARIVAS ヒップガード(VAHG-02)

[船 宿]
外房 大原港 義之丸
Tel. 0470-62-1820

過去のフィールドレポート記事中で掲載している製品は、
廃盤品として現在取り扱いを終了している場合がございますので予めご了承ください。