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船 宇田川 亘

東京湾のシロギス開幕

5月になって海水温も上昇し深場に落ちていたシロギスが、産卵の準備のため浅場に集まり始めたようです。千葉県長浦港のこなや丸では4月下旬から乗合を開始し、良い日には一束に迫る釣果が出ています。そこで今回は釣友の武田・佐久間・佐藤氏を誘って開幕したシロギスを狙って5月16日に釣行したレポートです。釣行の1週間前までは40分程の木更津沖を狙っていたようですが、ここ数日は港近くの浅場で20cmを超える良型混じりで釣れているようです。昨年のレポートでも紹介しましたが、こなや丸では7時出船の午前釣りと、13時出船の午後釣りの乗合を出船しています。

我々は当日午後から風が吹く予報だったので午前船を選択し予約しました。船宿は国道沿いにあり、ここで乗船名簿を記入し料金を払って港まで車で移動します。
我々は1~4番札で、1番から好きな釣り座に座るシステムです。シロギス乗合の船長は新藤通孝船長で定刻に出船。船長から「ポイントが近いので仕掛けの準備をして、直ぐに投入できるようエサを付けてください。前日は胴突き仕掛けが良かったですよ」とアドバイスをしてくれます。
本日の乗船者は5名で私は右舷ミヨシ、佐久間氏は大ドモ、武田・佐藤氏は左舷ミヨシから順番に座り、同乗者は左舷大ドモで臨戦態勢。この日の道具は、シロギス専用竿に小型スピニングリール。道糸はスーパーコンダクター船LS4の0.8号、先糸に船ハリス3号を2mほどFGノットで接続します。テンビンは誘導式を使い、仕掛けはVARIVAS「船仕掛け シロギス」の東京湾用ハリス1号を、予備仕掛けのハリスはハードトップ1号を使用しました。


同乗者は船長の「予備竿があれば置き竿を出したほうが良いですよ」のアドバイスで2本竿を出すようです。私は置き竿が嫌いなので1本竿で狙います。エサはアオイソメで3cmほどに切って縫い刺しにします。準備万端で待っているとポイントに到着。船長から投入の合図が出されました。船はエンジンを切って流しますが、水深はなんと4.5m。

仕掛けを20mほどアンダースローで投げて、着底後仕掛けを引きながら時々竿を煽ってエサを躍らせます。私の第1投はアタリが無く2投目・3投目も、しかし左舷では早くも本命を釣り上げているようです。やっとアタリの出た4投目は、何と1年振りのシロギス釣りなのでタイミングが合わず痛恨のバラシ。2流し目に入ると船中でポツポツと釣れ、私にも「ククッ」の小さなアタリでやっと17cmの中型が釣れてホッとしました。

佐藤氏がテンビン仕掛けで、武田氏が胴突き仕掛けで本命のシロギスを釣り上げています。私のバケツにも少しずつですがシロギスが貯まっていきます。



シロギスは水深4~5mのかけあがりに集まっているようで、そこを外れ深くなるとアタリが極端に少なくなります。アタリが遠くなると船長はポイントを移動、その度にシロギスはアタリを伝えてくれ本日最大の24cmの大型をゲット。船中でも20cmを超える良型が中・小型に混じって釣れ出し、佐久間氏もポツポツと佐藤氏は一荷釣りを見せてくれました。


投げて誘うと必ずアタリがくるのですが、私はやはりアタリにうまく反応できずバラシの連続。それでも1流しで15尾近く釣り上げることができました。しかし危惧していた南風が強く吹き出すと波が立ち始め、浅場では底が荒れるのかアタリが遠くなりました。しかし船長の丹念なポイント選定のおかげでアタリは途切れず11時半の納竿時間を迎えました。船中の釣果は11~24cmが28~81尾。私は小型3尾を放流して81尾をキープすることができました。

左舷の大ドモ氏も75尾で、平均の釣果は40尾でしょうか。
東京湾長浦沖のシロギス釣りは開幕したばかりです。これから水温の上昇とともに深場から更に新しい群れが浅場へと移動してきます。例年9月頃まで狙え、昨年は半日で200尾超えの釣果も出ています。船長も「今年は20cm超えの良型が多いですね」と言うように、私の釣果は20~24cmが25尾と大型揃いでした。子供さんからベテランまで楽しめるシロギス釣り。これから楽しみなシーズンが始まります。

[当日のタックル]
竿  :シマノ バイオインパクト キス180M
リール:ダイワ REVROS 2004H
道糸 :VARIVAS スーパーコンダクター船LS4 0.8号 100m
先糸 :VARIVAS 船ハリス 3号 2m
仕掛け:VARIVAS 「船仕掛け シロギス」東京湾用 ハリス 1号90cm
ハリス:VARIVAS ハードトップ 1号 90cm
ハリ :キス 7~8号 金ビーズ付
誘導式片テンビン オモリ15号を使用(潮が速いと20号)
その他:VARIVAS PEにシュッ!結びにシュッ!

[船宿]
東京湾 長浦港 こなや丸
Tel.0438-62-2707

過去のフィールドレポート記事中で掲載している製品は、
廃盤品として現在取り扱いを終了している場合がございますので予めご了承ください。