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船 宇田川 亘

千葉県 富津沖のマゴチ

3月上旬に開幕した東京湾のマゴチが好調に釣れています。水深も浅くライトタックルで強烈な引きを味わえるので人気があります。食味も最高で刺身・天ぷらは抜群、アラで出汁をとった潮汁はまた最高です。
こんな美味しいマゴチが良型中心で釣れ、3月17日には70.2cmの超特大も上がり竿頭も5本前後と安定して釣れています。今回はこの好釣果を聞いて4月5日と11日に富津港の川崎丸へ釣行したレポートです。釣り方はサイマキ(クルマエビの小型)を使ったエサ釣りです。仕掛けも簡単で15号の三日月オモリとハリス5号1.5mにマゴチバリを結ぶだけ。エサを安定させるためハリの結び目部分に糸オモリを巻き付けます。
出船は7時、11名の釣り人を乗せた川崎丸は飯塚船長の操船でポイントへ向かいました。ポイントは10分弱の富津南沖。バケツに入っているサイマキの角を1/3~1/2ほど折って、口からハリを入れて角の付け根あたりに出します。ハリ先をチョコンと出すのがポイントです。乗合料金にはエサのサイマキは5尾付いていて、追加のエサは1尾100円で船長から購入します。


「水深は17mです。どうぞ!」の合図で仕掛けを投入しました。竿はVARIVAS SEA STAGE LTヒラメ7・3、小型両軸リールには道糸スパーコンダクター船LS4の2号。もちろん使用前には道糸に「PEにシュッ!」を。ハリスは信頼の船ハリス5号。


三日月オモリが底に着いてから糸フケを取って、まずは1m巻き上げてアタリを待ちます。マゴチは顔をみてわかるとおり目が上を向いるので、上にあるエサに反応をします。そのため底から少し上にエサが泳ぐ状態がベストです。エサにゴミや泥が付くときはタナが低く過ぎます。水深は常に変わるので時々タナを取り直します。タナ取り後直ぐにアタリが出ることが多いので重要です。本命が釣れたのは二流し目、右舷大ドモの釣り人に本命が上がり船中でポツポツと釣れ上がりました。

私の竿にも突然「ゴン・ゴン」と大きなアタリが到来。「ヒラメ40・コチ20」と言うようにアタリからハリ掛かりまでに時間がかかります。また食い込むまでの間は心臓がバクバク状態。ひとしきり大きな引き込みで竿を大きく立てると、うまくハリ掛かりしてLTヒラメの竿は綺麗に弧を描きます。バット部分がしっかりしているので強い引きにも耐え、50cm級のマゴチを難なく取り込めました。この日は何故か好調で流し替えのたびにマゴチを追釣、なかには釣り上げた途端に食っていたシロギスを吐き出す欲張りマゴチも。

13時半の納竿時間までに、何と9打数7安打の高打率でした。船中では35~56cmが1~7本とオデコ無しの釣果。外道にはヒイカ・シリヤケイカが混じりました。(シリヤケイカは全て放流しましたが)



そして翌週の11日は釣友佐藤氏のマゴチ釣りデビューにお付き合いの釣行。この日は北風が強く気温も2月頃の寒い気温で、東京湾でもウネリのため真沖ではアタリが少なく、しばらくすると飯塚船長は大貫沖にポイントを大きく変更。ポイント変更後は船中でバタバタとマゴチが釣れ、マゴチデビューの佐藤氏も48cmを早々に釣り上げニッコリ。ところが私と言えば本命のアタリを3度も早合わせでバラシ、潮の流れが悪いのか全体に食い込みが悪く、アタリのみで離してしまう輩も。時々「コン・コン」と竿を弾くフグのアタリや、「コツン」の後「グイグイ」引き込むシリヤケイカのアタリで翻弄されます。それでもマゴチ釣りの名ポイント大貫沖の本領を発揮し、35~56cmが1~4本でトップ4本が8名。船中15名で48本の大漁でした。私も8打数4安打と打率は下がったものの、魚影の濃さを確認できました。

また翌日のトップは10本と右肩上がり。照りゴチと言われ真夏が最盛期で数も釣れ出します。
食い込みまでのドキドキ感と、掛かってからの強烈な引きを味わうなら今ですよ。

[当日のタックル]
竿  :VARIVAS シーステージ LTヒラメ 220-73
リール:ダイワ ミリオネリア CV-Z100 SFR
道糸 :VARIVAS スーパーコンダクター船 LS4 2号 200m
ハリス:VARIVAS 船ハリス 5号 1.5m
ハリ :マゴチ 17号
オモリ:三日月 15号
その他:VARIVAS PEにシュッ!

[船 宿]
内房 富津港 川崎丸
Tel. 0439-87-2902

過去のフィールドレポート記事中で掲載している製品は、
廃盤品として現在取り扱いを終了している場合がございますので予めご了承ください。