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船 宇田川 亘

釣期終盤!肉厚ヒラメ釣り

長かったヒラメのシーズンもそろそろ終盤を迎えました。2月頃からイワシの回遊も始まり大型が釣れているようです。そこで各地の釣況をリサーチしていると、目に留まったのは千葉県南房総布良(めら)港の釣果。2月からはオデコなしの釣果が続き、3月14日には6~7枚で翌日には1~5枚。型もキロ以上が揃い、マゴチ・マハタ・アカハタ等の高級魚が混じっているのも魅力です。

今回は3月17日、南房総布良港仁平丸へ期待十分で向かったヒラメ釣りのレポートです。集合時間は早朝5時。港の駐車場で船長が到着するまで待機します。仁平丸は予約時に釣り座が決められるので早く港に着く必要がなく、場所取りによる船からの転落事故などが防げるので、未明に乗船しての場所取り方法はなくしたほうが良いと思います。

釣り準備中にエサのマイワシが届き、満田義明船長は4名の釣り人を乗せて出船。ポイントは少し白浜寄りに向かい10分弱で到着。船長の合図でフィッシングスタートです。通常の道具ではオモリは60号と事前に聞いていたので、今回はライトタックルで挑戦。竿はVARIVASのシーステージ LT HIRAME 210-64、小型両軸リールに道糸はつり情報のNo.900号でも紹介されたスーパーコンダクター船 LS4の2号を使用。仕掛けはVARIVAS 船仕掛け「ヒラメ」を使用し、ステイトは3号に変えました。


初めオモリは40号とし、潮の速さによって40~60号に変える作戦。

今回は右舷に並んでの横流し、私はミヨシ2番目に座りエサのマイワシを丁寧に付けて投入。「前日までは投入した途端にバタバタと釣れたよ」と船長の話を聞いて期待の投入でしたが、思い通りには行かないもので直ぐにはアタリはありません。しばらく潮回りしているとキロ弱のアカハタが上がり始め、胴間の釣り人にはハンマーヘッドも。
船長は本命からのアタリが遠いと判断、少し移動した35mダチへ移動。そこで私に本命らしきアタリがありましたが、大きな引き込みの前にエサを離してしまいました。他の3名にはアカハタがポツポツ釣れていますが私には…。それでも初めのアタリを逃がしてから何投目かに、突然「ゴンゴン」と竿が叩かれ一際大きいなアタリで竿を立てると「グングングン」とハリ掛かりして引き込みます。竿は綺麗に曲がり時々強い引きがありますが、竿がスムーズにかわしてくれます。私が巻き上げたと同時にミヨシの釣り人にもアタリが到来。ヒラメはエサの豊富な場所に固まっていることが多く、誰かにアタリが来たときは最大のチャンス。それと潮回りの1投目も大事ですよ。

私には後検量1.2キロが、ミヨシの釣り人にはキロ級が船長のタモに納まりました。

次の流しでは胴間の釣り人に強烈なアタリがあり、竿がグイグイと縛りこまれています。船長のタモに納まったのは3キロのマハタ、羨ましい外道ですね。

そして次に私に来たのは、「ゴツゴツ。ドカーン」と竿を曲げ一気に道糸を5m以上引き出す大物。LTヒラメの竿は大きく曲がりましたが、バットの部分がしっかりしているので大物にも安心です。1度目の強烈な突っ込みを無事に回避して10mも巻き上げると再び5mほど引き戻されます。何度が繰り返し水深の半分を巻き上げこれは取れると思った途端、次の突っ込みで突然「フッ」と引きが消えました。上げた仕掛けを見ると親バリの結び目が魚の歯でザラザラなって切れていました。大型のマハタでしょうか。魚は逃がしたもののLTヒラメ竿の強靭なバットの力と、大物の引きにも負けない強さを実感できました。

気を取り直した次の流しは1.7キロの本命をキャッチして多少気は晴れました。

その後潮が流れなくなりアタリは遠くなり、アタリがあっても食い込まない食い渋り状態に突入。それでも船長の丹念なポイントのリサーチによりポツポツとヒラメが顔をだしました。

アタリのなくなったところで船長は早朝イワシの反応があった浅場にポイントを変更、魚探やソナーには真っ赤になるほどのイワシが回遊。水面でもパシャパシャと跳ね、肉眼でもイワシが大量に回遊しているのが見えます。

このイワシを追っている渡りのヒラメを期待しましたが、この群れにはヒラメは着いていないようでノーヒット。
 ポイントを港寄りの16mに移動すると大ドモの釣り人がオデコを脱出する1.5キロを、「残り10分です」と合図が出された納竿間際に、ミヨシの釣り人が本日最大の2.5キロを釣り上げたのを最後に全員納得で12時に竿を納めました。


船中の釣果は1.0~2.5キロのヒラメが1~3枚で計7枚。他にアカハタが0~3本、3キロのマハタが混じりました。私は6打数2安打で3三振、ホーム寸前での憤殺が1でした。今回のヒラメは身も厚く重量感タップリで、ポイントの水深も10~30mと浅いので引きが強くLTタックルで強烈な引きが楽しめました。

満田船長は「イワシも回遊してきたので、これから渡りが回遊し二桁の釣果が期待できますよ。エサの関係ですが4月一杯は狙います」と話してくれました。
大型揃いで外道も高級魚ばかり、南房布良沖のヒラメ目が離せませんよ。

[当日のタックル]
竿  :VARIVAS シーステージ LTヒラメ 210-64
リール:シマノ SLS Quickfire小船 300HX
道糸 :VARIVAS スーパーコンダクター船 LS4 2号 200m
仕掛け:VARIVAS 船仕掛けヒラメ シングル 6号 LT用変更
ステ糸:VARIVAS 船ハリス 3号 50cm
替え仕掛け:VARIVAS 船ハリス 6号
親バリ:GPヒラメ 17号 クワセスペシャル 13号
孫バリ:GPヒラメ クワセスペシャル 11号
オモリ:40号

[船 宿]
南房総 布良港 仁平丸
Tel. 0470-28-0522

過去のフィールドレポート記事中で掲載している製品は、
廃盤品として現在取り扱いを終了している場合がございますので予めご了承ください。