10月に入り磯釣りシーズンも本番を迎え、私も新潟県笹川流れの桑川港にクロダイ、マダイを狙いに毎週のように通っていました。10月20日も桑川港のたけよし丸さんのもとへと向かい状況を聞くと、前日からあったウネリも治まり低い磯に渡れるとのことだったので、桑川港の南にあるイガイ島という沖磯に渡りました。

この磯は初めての私でしたが私と同じ名前の磯（笑）というだけで釣れそうな感じがし、島一周竿が出せて全周ポイントになりそうな所です。当日は下り潮（北に向かう潮）が流れていて、イガイ島と向かいにある島の間の水道が良い感じで潮が通っていたので、そこから仕掛けを流してマダイを狙うことにしました。対マダイのため、ハリス・道糸共に3号で勝負することに。水道を抜ける潜り込みの潮に仕掛けを滑り込ませながら流そうと思い、道糸はサスペンド系のトリビュート磯サスペンド（ハイパーレッド）を選択。ハリスはハードトップ3号、ハリは掛かりの良いジークグレ尾長・真鯛 4号でスタートしました。仕掛けにガン玉は打たず、0号のウキごと潮に潜り込ませながら流してみるとエサは残ってきますがマダイの気配はありません。潮裏にはエサ取りのフグやウマズラハギが居ますが活性が悪い様子です。回収した付けエサを触ってみると冷たく、水温が下がったみたいでした。笹川流れは川の影響を受けやすく真水が入り水温が下がってしまったようで、明るくなって海中をよく見ると水色も悪くマダイを狙うにはちょっと厳しい状況でした。

ターゲットをクロダイに変えタックルを変えようか迷っていると潮が緩み始めてきました。仕掛けはあまり流れなくなってきましたが、島と島にぶつかった潜り込む潮がまだ緩やかに残っていたので、そこからゆっくりと仕掛けを潜り込ませていくと…竿を引ったくられる程のアタリ！ 合わせを入れると海底をグイグイと走る強い引き！ 竿でため込み魚をいなして取り込むと40cmオーバーのクロダイでした。サイズの割に引きが強く、一瞬マダイか？と思うほどでした。秋の魚は強いなぁ～と感じながら、しばらくして同じパターンでもう1枚追加、今度のサイズは35cm程のかわいいクロダイでした。その後潮も動かなくなり、活性が悪いながらもエサ取りが一面に出てきて本命の気配は無くなり、ここでタイアップとなりました。当日の状況が状況だったためクロダイ2枚はとても嬉しい釣果になりました。今回のような潮を攻めるのにトリビュート磯のサスペンドはベストマッチしてくれました。今度はこのラインを使って本流の尾長を狙ってみたくなりました。これから11月、磯はもっと良くなり今後の釣行がとても楽しみな私です。