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磯・堤防 東 弘幸

秋の尾長グレ攻略

いや~季節はすっかり秋ですね~。秋と言えば大会シーズン、そして新製品の登場もこの季節。先日は上州屋鈴鹿中央店で行われた秋磯新製品展示会へ行って参りました。モーリスブースを担当させてもらい、この秋に出る新製品を多数の磯釣りファンの皆様にご紹介させて頂きました。機能性重視のバッカン類は特に好評で、アパレルも人気がありましたよ♪

さてさて~♪ 今回は雑誌のカラーグラビア取材に行って参りましたっ。夏を過ぎて、水温の上昇も落ち着いてくる今、グレの活動が活発化してきます。その中でも、沖磯に渡って旬の尾長グレを釣りたいぞってことで、三重県南伊勢町の贄浦へ釣行して参りました。
まずは大内山のつりエサ市場でエサ作り。色んなエサがあっていつも重宝しています。メインとするのはマルキューのV9+遠投フカセスペシャルの配合パターンに生オキアミを混ぜ合わせた撒き餌。ですが、三重のグレはボイルに勝機アリな所があるので素撒き用のボイルもこの秋新発売となるVARIVASセパレートバッカンに装填。ボイルと配合の両方を一つのバッカンでまかなえるということがこのセパレートバッカンの最大のメリットです。


     
早朝6時前、ゆっくりと贄浦漁港を出船し、沖磯の「高台」へ渡礁。

準備し、釣りを開始しますが狙いの尾長ではなく、釣れてくるのは口太グレです。元々尾長グレは潮に付く魚。今の潮が尾長の潮ではないのか…?それとも何か釣り人側に問題があるのか…?その答えは数時間後、わかることになりました。仕掛けを変え、狙う棚を変え色々やってみても口太グレばかりだったのに、潮が動き出した途端に尾長グレがヒット! それも木端ではなくそこそこのサイズばかり♪ 元々いたのか群れが入ってきたのか…釣れてくる尾長グレに聞きたい所です(笑)

狙うは40センチアップの尾長グレ!今がチャンス…。でもそんな時に限ってサイズアップが難しく、同じサイズが連発するもの。さて、どうするかな…。僕がサイズアップを図るときによくやるのがタイミングの釣り。これ、凄いですよ!実際にトーナメントでもやって実績を残してますから♪ フカセ釣りは撒き餌を撒き、ハリの付いたサシエをその中に同調させていく釣り。撒き餌に反応して寄ってくる魚に対して効果的な釣り方なのですが、その撒き餌に対しての魚の寄り方に注目したのが「タイミングの釣り」なんです。例えば、撒き餌を足元に打ってみます。まず、足の速いアジが来て、磯際からオセンがそれに群がって、ゆっくりと下からカワハギ、水面下すれすれにキタマクラ…。あっ、下の方にグレが見える!とかね。実際に目で見て確認することは想像ではなくて、自信を持って攻める戦略が生まれます。まず、撒き餌に反応するのがグレならば、撒き餌の着水と同時に仕掛けを合わせればグレが釣れます。反対にグレが出てくるのが遅いのであれば、撒き餌を打ってからしばらく仕掛けを投入せずにタイミングを遅らせる必要があるんです。これは撒き餌を打ってすぐに群がるエサ取り達をかわす意味合いも含んでいて、木端の下や木端が消えかけたゆっくりとしたタイミングで現れる大型の魚に対応する為に必要な釣り方であると僕は思うんです。

時刻は夕刻、右沖から良い潮が到来!バチッと潮目も出来ていて雰囲気のある潮です。

タイミングの釣りで尾長グレをヒットに持ち込んでいきますが未だ40センチの壁は越えていません…。「バチバチバチッ!」と元気なアタリが本当に気持ち良くて、ファイトも超元気に突っ込んでくれる尾長グレ。そんな時、遂に出会ってしまいました。潮目に馴染んだウキが急加速で消え、合わせた瞬間に乗るロッドへの重量感!「きたぁっ!これは間違いない!」手前に突っ込んでくるスピード感、根に向かって走るそのやり取り…めっちゃパワフル…やけどサイコーに楽しい!

「よっしゃ、姿を見せろ~!」浮かせてみると今までのグレよりも遥かにサイズが良い。これは…?キャッチしてみると40センチジャスト!

よしっ、今のこの潮があるうちに…。遠投し、ラインを送る指先に集中…「バチバチバチッ!」これもデカいぞ!強引に寄せて浮かせるとこれも40アップの41センチ!そしてラストには更なるサイズの43センチの尾長グレ!

まさに尾長ラッシュを楽しんだのでありました♪ 30センチクラスが多数釣れてくれ、そして狙いの40センチアップも3枚♪ ファイトも楽しいのですが何と言っても今の尾長の楽しみは超ノリノリの脂。甘い脂を楽しむにはお刺身が一番。そうそう、炙りや塩焼きも最高です☆


 悪天候も多いこの季節。天気や潮、磯に恵まれないと出会えない尾長グレですが、アタリ、引き、その美しさ、そして何より食べて美味しい。魅力満点の尾長グレ、ぜひ磯へ出向いてみてください!

エサ:つりエサ市場 0598-74-1091
渡船:和丸 080-2613-0024

過去のフィールドレポート記事中で掲載している製品は、
廃盤品として現在取り扱いを終了している場合がございますので予めご了承ください。