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磯・堤防 東 篤夫

紀東尾鷲 尾長グレレポート

5月初旬まで気温が低い日が続き、海水温も上昇が遅れて活性が低い状態でした。近日になってようやく水温が19.5℃まで上がり、尾鷲の沖磯で尾長グレが回遊しているとのことです。VARIVASテスターの武田英敏さんから情報を頂き、これを狙って28日会友らと3人で出掛けてみました。この日は天満浦港から藤尾渡船に乗船し、午前8時からの半夜釣りで午後のジアイを狙うことにします。快晴で微風と好状況だったのですが、前日までの荒れでウネリが残り表磯は波で真っ白でした。船長と相談して沖寺島の裏のヒナダンの右に渡り、私が船付きに入り山田政順さんと緑川幸治さんの順に左に並びました。

午前中はあちらこちらと仕掛けを入れて探りましたが、時折サシエを取られるもののアタリは出ません。お昼の干潮の潮止まりの後、ようやく海中に小魚の姿が見え始めました。マキエのオキアミボイルを足元に打ち、ウキ下を5ヒロで仕掛けを入れます。何投目かにウキに変化が出てゆっくり沈んで止まりました。確かめようと軽くアワセを入れると、グンと魚信が伝わりロッドを絞り込みます。グレを期待したのですが、こちらはアイゴでガックリ。この後相次いでアイゴがヒット!丁寧にハリを外してお帰りいただきました。
13時半、潮が再び動き始めて、朝とは逆の湾内の左に流れ出しました。仕掛けを潮上に投入して、これが流れてなじむ位置に入るようにマキエを入れます。ちょうど正面でその位置に来た時、海中にウキが引かれ角度鋭く消し込みました。ガツン!今度もアイゴではとの思いを打ち消すように、ギューンと重量感が伝わり根に向かって突っ込みます。ラインの強さを信頼してロッドでためてその弾力でなんとか浮かせました。タモに導いた姿はブルーグレーの美しい魚体の尾長グレ43cmです。

この時期のグレは一番引きが強く、磯でのやり取りはスリリングで楽しめます。記事用に山田さんに写真を撮ってもらいます。これをスマホで処理をしながら仕掛けを流していると、足に挟んだロッドに違和感が出て穂先が海面に突き刺さっています。なんとまたまた尾長グレがヒット! 35cmの尾長を追加するも「ながらスマホ釣法」と命名されてしまいました。お恥ずかしい!

さらにもう一度と夕マズメに期待したのですが、小型のイサキが回遊して入れ掛かりとなってしまいました。それでも40UPの尾長グレに出会えて良い釣りになりました。

この日使用したラインはこの秋発売予定のレッド2.5号です。今回もスプールの巻き癖が付きにくいことや、糸ふけの修正時の捌きが楽などを確認しました。また海面下にバランス良く漂い、沈み過ぎてのウキへの影響は出ません。これまでにない操作性です。
ハリはハリ掛かりが抜群の、グランZEEKグレ尾長真鯛(ピンク)の2号と尾長Ⅱ(ピンク)3号、ハリスはハードトップの2.5号を使用しました。


三重県尾鷲市  
藤尾渡船(藤尾一馬) TEL. 090-3480-2690
大ちゃん渡船(斎藤武) TEL. 090-7023-0553
  

過去のフィールドレポート記事中で掲載している製品は、
廃盤品として現在取り扱いを終了している場合がございますので予めご了承ください。