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磯・堤防 鷲見夏生

ハリス2号で磯の真鯛 ゲット!

冬の間楽しませてくれた寒グレも、3月となりいよいよ終盤となった。
9日、三重県は南伊勢町の方座浦の磯にやままる渡船で出かけてみた。
前日からのウネリが残って外の磯は渡礁できる磯は限られる。
大半のお客さんを比較的安全な湾内の磯に下ろしてから船は外側の磯に出たが
どの磯もウネリでけっこう上まで波が這い上がっている。
船長が、「鷲見さん、久々に720(ななにいまる)に行ってみるか?」と言うので
「はい!」と答えた。
実はこの720は私が名付け親なのである。
やままる渡船が渡船を始めた時に、大半の磯には名前が付いておらず
最初にここで良型のグレを多く釣ったので、この磯名を720(ナツオ)とした訳である。(笑)
その720に渡礁したまでは良かったが、釣座まで大きなウネリが上がって来るので
潮が引くまで待てず弁当船で磯替わりを決めた。


波で洗われる720の釣座

三重の渡船の納竿時間は平均して午後2時頃だがやままる渡船は日の出から日没まで。
この時期は午後5時まで出来るから時間はたっぷりあるので、
今回のように磯替わりしても時間的な余裕もある。

磯替わりした磯は低い磯だが、東向きなので西からのウネリが多少軽減され、
更に潮が下げているので比較的釣りやすいが、
磯が低いので時たま波が釣座まで這い上がってくる。

釣り始めて、1時間ほど経過した時だったろうか?
それまで餌も取られず油断気味の時、突然急激な強い引きが襲った!
リールのLB(レバーブレーキ)を止めてもドラッグが回転して糸が出て行く。
思い切って勝負に出たが、道糸が根ズレで切れてしまった。
かなり悔しいが、気を取り直して再度開始するものの、
その後、餌も取られず、いわゆる生物反応無し状態が続き
更に、潮が上げてきて、今までの釣座を波が洗うようになってきたので、
やむを得ず波が来ない場所に移動した。


このポイントに移動し竿1本ほど前でグレも真鯛も食ってきた、タナはおよそ竿2本ほどだった

ポイントを替えて、1時間ほど経過した頃に、道糸が一瞬に張って、竿先にダイレクトなアタリが出た。
大きく合わせると、グレ独特の気持ちの良い引きが竿から身体に伝わってくる。
「こいつは絶対に獲るぞ」とやや強引なやり取りで、
浮かせてタモに収まったのは44cmのグレに顔もほころぶ。


この日なんとか釣った44cm(港で計測)のグレ

その後、ハリスと針を新しく交換し、再びグレが食ったポイントに仕掛けを投入しての数投目、
竿先を一気に曲げるアタリが出てすざましい引きである。
LBで止めても、ドラッグが回転して糸が出るので少しドラッグを締める。
両手で竿を持ち必死に魚の引きに耐えながら、
LBを駆使して数分間のやり取りでやっと浮かせたが、こいつをタモに入れるのも一苦労した。

この真鯛の引きで充分満足して納竿としたが、
こいつの口から出てる、2号という細いハリス。
このハリスの強度を再認識させられるやりとりであった。


港に戻り、この真鯛を計測すると78cm(6.4kg)だった

[この日の仕掛け]
道糸:バリバス バーマックス磯 ゼロフカセ 2号 150m
ハリス:バリバス フロロMAX 365 2号(2.5ヒロ)
鈎:グラン ジーク のませ 6号

過去のフィールドレポート記事中で掲載している製品は、
廃盤品として現在取り扱いを終了している場合がございますので予めご了承ください。