menu
磯・堤防 鴨下 龍大

三重県 古和浦の角石島

4月29日から3日間ゴールデンウィークということもあり、兼ねてからリベンジしたかった古和浦の角石島が目的で釣行に相方と二人で出かけた。前回角石島の釣行は天候悪化で途中撤収になり最後までできなかったが、今日から半夜釣りもでき1日を通して夕方まで釣りができる。そんな期待感と、リベンジすると気安く言ってしまった責任感を背負い、我がホームグランドの古和浦へと車を走らせた。

初日は沖の平島へ渡礁した。

大潮でもあるし、前日のウネリも少し残っていた。朝の段階ではポイントは全て波を被り釣りができる状態ではない、おまけにゴミまるけだ…。ゴミと言っても日常生活でのゴミではなく、ちょうど今の時期はホンダワラと言う海藻が海底から抜けて海面を漂っている。これは自然のサイクルなので仕方ない事だが、釣り人はどうしても海面上の浮遊物をゴミと表現してしまう。

潮が引くまでしばらくは磯裏でアオリイカでも…。エギングの用意をした。勿論ロッドはVARIVAS ViOLENTE VLE-86SL。ラインはアバニ エギングPE マックスパワー 0.8号。リーダーはアバニ エギング ショックリーダー フロロカーボン 1.7号。エギは3.5をチョイスした。数投エギを投げてみたものの全く反応がない、エギのsizeを変え色を変え、シャクリのパターンを変え…、正に手を変え品を変えの如くチャレンジしたが反応はゼロ…。ここまで来るとヤル気もゼロ…(泣)。いささかグレ釣りより自信があっただけショック…(笑)。そんな事をして時間を潰していたら潮が次第に下がってきた。私と相方以外にも一元のお客さんが2名一緒に渡礁していたので先に好きなポイントに入って頂き、私達はもう少し潮が引くのを待ち、空いた場所での実釣となった。

ちょうど2週間位前に古和浦に来た時とまったく水色が変わってない、潮も底潮が冷たくすこぶる悪い、まだ若干海面もウネリとサラシで洗濯板状態だ。エサを撒いてもエサ取りも見えないので、私の思い過ごしかと思い自分の得意とする仕掛けでスタートする事にした。
 朝一のタックルは、竿1.5-50。道糸バーマックス磯 ゼロフカセ 2号(3日目はトリビュート磯 サスペンドタイプ 2号を仕様)ウキは2B弱の浮力を使い、ウキ止めを竿一本半にセッティング。オモリはスーパーエコオモリ、ハリスはハードトップ TiNICKS 1.75~2.5号、朝一は2.5号をチョイスし、針はジークグレ 競技スレ 6号と7号、ジークグレ 尾長Ⅱ 2号と3号、朝一はジーク尾長Ⅱ 3号にて朝のボーナスタイムを期待した。しかし、現実は厳しかった…。一投一匹フグ…フグ…フグ…相方は針をすぐに取られる…手前も沖もフグだらけだ。モチベーションは下がる一方…(泣)。

昼になりメシにする事にした。朝やっていたエギングの場所に目をやるといい感じがする。メシ前にもう一度エギロッドを手にアオリイカを狙った。野生の感か…(笑)。一発でヒット‼どうだろう、500~600gくらいはあっただろうか…!?

しかしこれまた後が続かず、昼からの釣りもグレはヒットせずに1日目は幕を閉じた。この日は総勢20名くらいのお客さんが来ていたが、全員物の見事にオデコ! どうやら古和浦の東磯は端から端までフグが湧いている状況だった。

2日目はリベンジの角石島だ。船長の取り計らいで相方と二人で角石島に渡礁させてもらった。もともと角石島は私にとって相性の良い磯だけに期待もあるが、敢えて私の為にと聞くと少々プレッシャーがかかる。前日があの状況だけに角石島がある西磯はどうなんだろうか…一抹の不安がよぎる。本日のタックルは竿1.5-50。道糸 バーマックスゼロフカセ 2号。ウキは0号でスルスルの全遊動、ただし目印だけは竿一本半の所にセットし、ウキ下にスーパーエコオモリ G4~G6を状況に合わせて使い分け。ハリスはハードトップ TiNICKS 1.75号と2号で、針はジーク競技スレ 7号でスタートした。潮はやはり東から西へと回り込んでくる潮だ。

勿論、辺り一面ゴミだらけだが…だが、昨日と一つ明らかに違う事がある。潮の色だ! すこぶる良い! グレが喰ってきそうな水色だ…。おまけに昨日あれだけいたフグが西磯にはあまり居ない。7時50分待望の当たりだ! コッパ尾長が竿一本半強でヒット。

前回、角石島に乗った時とほぼ状況は変わらない気がした。私はあの時を思い出して同じように竿を裁いた。それから30分くらいたっただろうか…良いスペシャルゲストをゲット! 良いsizeのキモパンカワハギ…丁重にお招きした(笑)。

10時くらいまでに数匹のコッパグレを釣った。ここまでは前回と同じだ、場所も先端に立ち、東から西へと回り込んでくる潮にのせ、足元竿一本辺りを流す…。

私はここで立ち位置を変えてみた。

どうせ回り込む潮なら磯の内側に入り自分の前で仕掛けがなじむ様にと投入点を模索した。ドラマが来たのは10時20分だ! 仕掛けは変わらず…ウキは0号のスルスル、目印は竿一本半、ウキ下にはG5、ハリスは2号、針はスレ7号。立ち位置から潮上になる左側に入れた。磯際竿一本位の位置をゆっくりゆっくり流してくる、ウキは水面下20~30cm辺りにいるが、目印だけはすでに竿一本半をはるかに下がっている、棚でいったら6ヒロ前後だと思う。ウキに当たりがでた! モゾモゾと入っていく。ウキが止まった…。「ん?」 その瞬間 「スパッ!」 ウキが海中に一気に消えた! オープンにしていたベールを返し力強く合わせを入れた。決まった! 手応え有り、竿に重量感が伝わってきた。棚の深いところで掛けたので慎重にやり取りした。タモに収まったのはなんと48cmだ! すぐにシメて氷凍めしたため検量では46cmしかなかったがそれでも満足だった。リベンジ大成功‼(笑)

それより、今日の舞台を用意してくれた船長に顔向けできる、私はその方が嬉しかった。その後昼食を取り納竿までにカワハギ、シマアジを追加して角石島に感謝をつげ2日目を終わった。

最終日は古和浦きっての1級磯オジマ(大島)に5名で渡礁。

のち地元の友人と相方3人で朝から上がり、京都の隊長と四日市の大御所が昼から合流し、地元の友人が口太40cm前後を2匹、隊長が真鯛64cm、私は40cm前後の真鯛を2匹。

こうやってリベンジを兼ねた私のゴールデンウィークは無事に終わった。29日も東磯のオジマに渡礁したお客さんはフグの猛攻にあい不漁に終ったが、2日たち状況は少し変わっていた。2日前より水色が若干良くなっており、潮も本命の潮が少しの時間だが流れた。私もその潮で真鯛を拾えたが、日に日に東磯も一潮ごとに良くなってきている気がする。

[渡 船]
海族渡船
Tel.090-2260-8158

[釣りエサ]
つりエサ市場
Tel.0598-74-1091

過去のフィールドレポート記事中で掲載している製品は、
廃盤品として現在取り扱いを終了している場合がございますので予めご了承ください。