2014年6月15日（日）岐阜県板取川にて、シマノジャパンカップ鮎釣り選手権・中部B大会が開催されました。天候は快晴、水色良好ですが渇水で垢腐れが進んでいます。前日に行われた中部A大会のボーダーが5匹で抽選、6匹で確定。決勝のトップが10匹、セミファイナルの切符が6匹は確定、5匹は早掛け勝負でした。前々日に川を見て竿を出しましたが開始2分で野鮎をゲットするもその後1時間何の反応もありません。しびれを切らして場所移動を繰り返しますが此処だというポイントでも不発で、野鮎の着き場や追うパターンなど何一つ掴めないまま一日が終わりました。

翌日、A大会を観戦させて頂き、どんな所で釣れるのかチェックです。しかし開始1時間、見える範囲で竿を曲げる選手がいません。予想以上に厳しい状況です。それでも陽が当たるにつれ、ポツポツと釣れる選手達が見えるようになり、自分の気になっていたポイントに竿を出している選手をチェック。大会終了後に竿を出して最終確認です。釣れていた選手達の立ち位置、竿操作をイメージして竿を出します。明日の大会で入る予定のポイントに立ちオトリを送り出します。開始1分で「ガッツーン」、次のポイントに移動、またもや「ガッガッガッツーン」、その次も続き、1時間に2匹釣れば何とか予選通過、4匹なら表彰台ペースなのに気がつけば時速7匹です。気になる流れにオトリを送れば掛かりました。

［何となく掴めたこと］
◆引き系の釣りで竿は縦気味に糸を張り、止め泳がせが○。
◆朝は流れの筋と少し深みのある所。
◆決勝は活性も上がるとみて瀬の流芯狙いで勝負。

15日大会当日。朝は寒かったが陽が昇るにつれぐんぐん気温が上昇。最高の釣り日和となりました。睦橋上流の瀬。予定通りのポイントでスタートです。ポイントにいざ立つと昨日より石色が悪く、これは2番ポイントかと下流に行こうとするとタイミング良く他の選手が入り、そのまま開始のホイッスル。昨日のイメージ通り竿は立て気味、糸は張り加減で止め泳がせです。時々、野鮎が糸に当たりますが追う感じではありません。一方、2番ポイントに入った選手は開始早々2連発、やや間を置いて追加の1匹。シマッタ、ソコだったかと思いつつ移動のタイミングを待ちます。動けないまま2時間が過ぎ少々焦ります。3番ポイントで釣っていた選手が動きました。即、その場所に移動してサラのオトリで開始です。トロ場から絞れた流れが十字ブロックに当たりブロックの内側はヨレて深みになり野鮎の逃げ場になっています。開始1分で1匹を確保、焦りを抑えてジックリ攻めます。団子状態や掛かりどころの悪そうな場合はゆっくり引き寄せ、タモで掬って取り込みます。オトリ込み7匹になったら残り時間があっても本部に帰るつもりでしたが、6匹で止まってしまったので時間いっぱいまで続行。残り20分で走って帰りました。結果、5匹は抽選、6匹は決勝進出確定でした。

さあ、勝負の決勝です。睦橋下流の瀬、左岸に立ちます。いきなり流芯から攻めるつもりでしたが昨日の読みが外れているため、修正の意味も込めて手前から引き上げます。開始10秒で野鮎に変わり同じ筋を攻めます。次をバラシてしまい空白の時間に、同じ筋を下流に移動して再度引き上げます。2匹追加。下流に居た一般の釣り師が帰ったので狙っていた右岸に移り足元から攻めると会心の一発。そして次も直ぐに掛かります。オトリ込み7匹で残り40分。何とか後5匹と攻めますが焦りのせいかオトリの姿勢が悪くなりバラシ連発です。やっとのことで2匹を追加しオトリ込み9匹で終了。結果3位でセミファイナルの切符を手にすることができました。

［反省点］
◆入りたい場所に一番乗りで安心してしまい石色確認が遅かった。← すぐに移動していれば2番ポイントに入ることができた。
◆ハリ合わせが柔軟にできなかった。← 当たり方が弱く川を掬う感じでハリが入り、身切れによるバラシが多発。自重のある錨に換えていれば良かったかも。
◆竿と糸の角度に無理があるのに自分が動かずオトリの姿勢が悪くなり、結果バラシに繋がった。 ← 次の場所を荒らしたくない気持ちが先行した、まず1匹を取らなければ次に繋がらない。

レクシードヴォルティス早瀬90のロッドバランス、天上糸エステル1号の感度、ハイブリッドメタマックスの感度と強度に助けられ、何とか通過することができました。

【使用タックル】
竿：レクシード ヴォルティス 早瀬90
天上糸：天上糸エステル 1号
水中糸：ハイブリット メタマックス 0.04号
ツケ糸：無し
鼻カン回り：グランドステージフロロ 0.6号34センチ
ハナカン：ナチュラルハナカン 5.5号
逆さハリ：完成ウエーブサカサ 1号
ハリ：2本やなぎ8-7.5（アステアチラシSP）