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フライ 松井 伸吾

山陰トラウトフィッシングガイド報告

こんにちは、バリバスフィールドテスターの松井です。今回は初夏から秋までの鳥取の釣果情報と、山陰トラウトフィッシングガイドの模様をレポートします。

鳥取の渓流は春の里川シーズンが終わる5月末くらいから、山岳渓流や山林渓流、源流域などの山方面へのフィールドへシフトしていきます。里川は早朝か夕方のイブニングがメインになります。この時期からターゲットはイワナになる事が多いです。山陰には中国地方に生息するイワナ「ゴギ」がいます。もちろんどこにでもいるわけではないですが、鳥取はニッコウイワナとゴギの生息が別れるちょうど中間地域と言われ、しばしばゴギと思われるイワナがつれる河川がいくつかあります。中にはゴギしか釣れない沢も存在します。

今年は猛暑の日が続いたり、台風や集中豪雨など極端な天候が多かったですが、そういう時こそ森がしっかりしている川を選びます。森がしっかりしているというのは、特に上流域や源流域の森が、ブナやトチなどの広葉樹、原生林が多く残っていることを指しています。そうした森から流れる川では大増水や大減水になりにくく、川のコンディションが比較的安定していますので、川選びには「森を見る」ようにしています。

初夏から夏にかけてはイワナが好調で、特に6〜7月上旬は良く、数100mくらいの区間で数えきれないくらい釣れた日もありました。8月〜9月終盤は1日中釣れ続ける状況というのは無かったですが、タイミングが合うとバタバタと釣れるといった感じが多かったです。フィールドは鳥取県東部の千代川支流や、西部の天神川支流、それと大山(だいせん)に流れる独立河川です。いずれもブナやトチといった原生林があり、特に大山方面は西日本屈指のブナの原生林があり、豊かで清らかな流れを持つ川が多数あります。鳥取の山岳渓流は森に囲まれているフィールドが多いため、タックルはショートレングスのロッドを使用しています。今年からバリバスのモーリスグラファイトワークス Glass Trailを使用してます。グラスロッドですが、グラスとは思えないくらい振り抜けの良さ、射的性の良さを感じられる本当にいいロッドです。また6ピースという携帯性は、山林、山岳を歩くときにバックに仕舞える寸法なので、源流釣行などでも大変重宝します。今年のガイドでも大活躍したロッドで、もはや鳥取の渓流では欠かせないロッドになりました。



フライパターンはテレストリアルが中心で、ビートルやアントのパターンを使用することが多いです。ただこの時期のイワナは、そこまでセレクティブではないので、自由なフライで釣ることができるので、お客様も好きなパターンを使って楽しんでいました。フライフックはバリバスの2200 #10〜#14、IWI T-2000 #10〜#14などのカーブドシャンクのものをセレクト。宙ぶらりんになるようにタイイングしてます。フックが軽量で刺さりもいいため愛用しています。

フライラインはユニオンカラー フライライン センシティブ プレゼンテーションDT-3 ユニオンサンド、エアーズ プロスペック イワナバージョンDT-3を使用しています。テーパーリーダーはテーパードリーダー スペシャリストドライ9ft 4X〜5Xにティペットはスーパーティペット マスタースペック ナイロンフロロカーボンともに4X〜6X。ティペットの長さは状況によって変えますが、あまりに長くとると狭い渓流ではトラブルが増えるので、キャストが決まりにくい状況では無理に長く取らず、リズム重視で快適に釣り上がれるように短めのティペットにしています。もちろんロングティペットの方が有効なことも多々あるので、状況によって上手く対応します。

夏のヤマメ狙いでは数こそはでないですが、出るとグッドサイズのヤマメが釣れます。#8くらいの大きめのカディスパターンを使いって荒瀬の中を攻め続けると尺クラスのヤマメに出会うことができます。今年もそのようなパターンでいいヤマメに出会うことができました。そのときは#4のライトトレイルLT804ー4を使用。大きめのフライを難なくキャストすることが可能です。終盤の秋も同じようなパターンでヤマメを釣ることができます。この時のパターンはカメムシやホッパーといったテレストリアルがメインとなります。9月末のラスト釣行では里川のヤマメが小ぶりながらコンディションのいい個体を多く釣ることができました。

今シーズンは振り返ってみると、天候に振り回されることがあったにせよ比較的良く釣れたシーズンではなかったかと思っています。

今年から始めた山陰トラウトフィッシングガイド「STFガイド」では、釣果だけでなく、お客様との多くのことを学ぶことができ、充実したシーズンを送ることができました。来シーズンもどうぞよろしくお願い申し上げます。

[山陰トラウトフィッシングガイド「STF」お問い合わせ先]
THREE GROUNDS
代表 松井伸吾
Mail:threegr0119@gmail.com
TEL:080-8526-8756
*土日祝のみの営業になります。大型連休もやります。
Webサイト:http://sanintroutfishing.com/

過去のフィールドレポート記事中で掲載している製品は、
廃盤品として現在取り扱いを終了している場合がございますので予めご了承ください。