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トラウト 伊藤 雄大

【エリア】ポイントはラインとルアーの組み合わせ。
トラウトキング選手権大会エキスパート部門優勝!

第14回トラウトキング選手権大会エキスパート部門、第二戦に参加してきました。

会場は静岡県のフィッシングリゾートジュネス。クリアウォーターの中規模ポンドで、良く釣れる釣り場です。前哨戦として先々週に同会場で開催された管理釣り場ドットコムのエリアトーナメントでは、5位に入賞することができて、手応えを掴んで今回の試合に臨みました。

■一回戦
私は一回戦B組の試合だったため、まずはA組の試合を観察。
今回、A組は放流無しでの対戦ということもあり、静かな立ち上がり。前日までに多くの選手がプラに入ったことも影響し、かなり難しいコンディションでのスタートとなりました。放流が入り、B組がスタート。この日の放流魚はよく動いており、先程までと打って変わって、いきなりの乱打戦になりました。スパイクアロー62LにマスターリミテッドSVGナイロン3lbをセットしたタックルで、ミュー2.2g、ノア1.8gで手返し良く釣っていき、魚の動きがスローになった所で、エリアドライブトーナメントスペック ARD-62T-DTSにマスターリミテッドスーパーエステル1.4lbをセットしたタックルに持ち替え、ジキルjr1.1gで数を重ねて行きました。

後半になると放流魚の動きが落ち着いたため、ボトムを攻めてみることに。プラの段階、前回の試合ではブーン2.5gが非常に好調で、A組でも多くの選手がキャストしていましたが、反応が良かったのは最初だけでした。ボトムの魚はややスローな動きを好んでいると感じたため、軽めTグラベル1.7gをキャスト。スローのズル引きにシェイクを織り交ぜ、数匹の追加に成功。一回戦をトップで通過しました。

■二回戦
1対1での対戦。
二回戦は放流無しでのスタートです。この時間帯は快晴で風も弱く、多くのライズが見られたため、まずはデイブレイク61HにマスターリミテッドプレミアムPE0.175号をセットしたタックルでデカミッツドライをキャスト。


細かくアクションを付けてまずは数匹をキャッチ。やや魚に飽きられてきた所で、再びボトム狙いにシフトして数匹。さらにもう一度トップで狙い数匹。とローテーションが上手くハマり、僅差で勝つことができました。

■三回戦
4名対戦の1人勝ち上がりの狭き門です。
放流有りでのスタートです。釣り座は一回戦、二回戦と良く釣れていた釣り座。終盤まで放流魚を釣っていく展開を予測し試合が始まりました。この時間になり、風が強くなりはじめたため、ラインが風に煽られないようにロッドティップを下向きに構えバイトを拾って行きます。

スパイクアロー62Lはソフトなティップを持っているため、SVGナイロンと組み合わせたこの釣り方にはベストマッチ。ティップが引き込まれるのを目視で確認し、そこからフッキングに持ち込んでいくことができます。2.2g~1.8gのスプーンをローテして20本をキャッチ、さらにシャロークランクにシフトして数匹追加し、準決勝に駒を進めることができました。

■準決勝
またまた4名での対戦で、1位にならなければ決勝へは進めません。
釣り座はこの日最も良く釣れていたポンドのアウトレット付近。放流こそありませんでしたが、活性の高い魚が多く溜まっており、いきなりの乱打戦に。私はノア1.8gでスタートし、すぐに数本をキャッチ。想像以上に魚の活性が高かったため、もっとリトリーブスピードを上げて、ハイテンポで釣る方が効率が良くなると考え、QM2.8gにチェンジし、1秒間にリールのハンドル約1回転のファストリトリーブで攻めると、これが正解!!ラインがしっかり引き込まれる良いバイトが連発しだしました。

SVGナイロンの適度な伸びが確実にバイトを捉え、ミスを最小限に抑えながら数を重ねて1位通過に成功しました。

■決勝戦
1対1での対戦です。
相手はジュネスをホームグラウンドにする選手。この日もボトムパターンを中心にキッチリ釣果を重ね、勝ち進んできたようです。お互いの健闘を誓い合い、決勝戦が始まりました。決勝の釣り座は準決勝の釣り座の対岸付近で、強い向かい風でした。まずは準決勝で好調だったQM2.8gをキャスト。開始直後はポツポツとバイトが有りましたが、緊張で力が入ってしまい、ミスが連発・・・。スコアを伸ばせないまま、反応が徐々に悪くなっていってしまいました。ここで思い切ってジキルjr1.1gにチェンジ、風下である足元に溜まった魚を狙う作戦に切り替え、辛抱強く1匹1匹を積み上げて行きます。


前半戦が終了。3匹のビハインドで後半戦に突入しました。前半戦と同じく、QM2.8gでスタートし、数匹キャッチ。反応が遠のいた所で足元狙いに切り替え釣っていきますが、相手も着実に数を重ねており、3匹のリードを守られたまま残り時間が3分となってしまいました。この時、吹き続けていた強風が僅かに弱まり、足元に溜まっていた魚が薄くなってきていました。沖目に魚が溜まり始めていると感じ、最後の勝負を仕掛けるため、QM2.8gを対岸近くまでフルキャストし、巻き始めるとすぐにヒット!素早くリリースし、再びフルキャストすると連続で反応が有り、残り約1分で遂に追いつくことができました。
そして残り時間数十秒へ。ここで回収直前のスプーンを速い泳ぎで追いかけてくる魚が見えました。一度は見切られかけたものの、少しスプーンの泳ぎに変化を加えた所で再び魚がルアーに向けて突進し、ヒット!慎重にランディングに成功し、試合終了へのカウントダウンがスタート。試合終了の瞬間、応援してくれていた友人達が手を挙げて喜んでいる姿が見え、勝利を確信!!最後の一瞬まで諦めない心が奇跡の大逆転に繋がりました。


応援して下さった皆様、ありがとうございました。
エキスパート残り1戦も頑張りたいと思います。


[タックル1]
スパイクアロー62L
マスターリミテッド SVGナイロン 3lb
14ステラC2000S + ZPIファンネル47.5mm
ミュー2.2g、ノア1.8g、QM2.8g、ワウ(オオツカオリカラ)
[タックル2]
エリアドライブ トーナメントスペック ARD-62T-DTS
マスターリミテッド スーパーエステル 1.4lb. + VSPフロロリーダー 3lb.(30cm)
12イグジスト1003 + ZPIファンネル 47.5mm
ジキルjr1.1g、Tグラベル1.7g
[タックル3]
デイブレイク61H
マスターリミテッド プレミアムPE0.175号 + VSPフロロリーダー 4lb.(200cm)
14ステラC2000HGS + ZPIファンネル50mm
デカミッツドライ

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