menu
バス 高梨 洋平

マスターズ三瀬谷戦レポート

皆さんこんにちは。桧原湖ガイドの高梨です。
先日、三重県三瀬谷ダムにてマスターズ第2戦が開催されました。
 
超タフ戦となった開幕戦をノーフィッシュで終え、年間ランキングトップ5入りを目標に掲げて望んだ今回の第2戦は、僕にとって絶対に外せない試合でした。
そんな今回の試合のプリプラクティス、そして前日プラクティスはどちらも好調で、キーパー、キッカー共にイメージ通り、狙い通りにキャッチ出来ており、自信満々で試合に挑みました。
しかし結果は80位と、正直、とんでもないとも言えるような順位に落ちてしまいました。
 

 
プロデビューしてから6年。デビュー戦や早春の河口湖戦等、過去にノーフィッシュ続出の試合で自分もノーフィッシュに終わったことはありました。しかしそれ以外の試合では、110~130人参加のJB桧原湖、マスターズの試合において、この6年間最低でも常に30位前後の順位にまとめてきました。だからこそ、年間ランキングも比較的安定していました。
しかし今回の順位は80位・・・。こんな順位に落ちるのは初めて。自信があっただけに正直、激凹みです・・・。
 
今回の試合はかなり特殊な状況となり、バスの生息密度が明らかに下流に集中し、中~上流はほぼ気配なし。それは即ち、フライトが早い者勝ちの下流エリア争奪戦の勃発を示唆していました。
僕の場合、普段はそれほどフライト順が勝負を左右する物とは考えていませんが、今回のようなフライト順で運命が大きく左右される試合に限り、僕のフライト順は2日共に「後の中」。もはやエリアを選択する余地は残されていませんでした。
 
しかし、僕と同じくフライトが遅いながらも、きちんと釣って来た選手は少なからず居ました。
今回の僕の敗因は、不利なフライト順でも凌ぎきるための駒を持ち合わせていなかったことでしょう。
 
悔しいですが、これで目標の年間ランキングトップ5は事実上限りなく不可能に近くなってしまいました。これからの自分にできることは、残りの試合を全力で戦い、可能な限りの大マクリをすることです。
また、トップ5入りは難しくても、トップ50昇格はまだ可能なはずです。最後の最後まで奇跡を信じて全力で戦い抜きます。
 
 
・・・ということで、試合は散々な結果となってしまいましたが、プラクティスから好調だったパターンを紹介したいと思います。
 
まずプリプラクティスで好調だったのが、セクシーアンクルやイールクローラー、ヴェインのネコリグです。特にシークレットな部分はありませんが、その時々のフィールドコンディションやシチュエーション、フラットから岩盤まで、エリアに応じてタックルセッティングを細分化させ適材適所で使い分けることで、皆が難しいと口を揃える三瀬谷ダムのバスを、キーパーからキッカーサイズまで、確実にキャッチ出来ていました。



 

まず使い分けたフックはマイクロモスキート、モスキート、モスキートダブルガード、モスキートヘビーガード。
ラインは2.5~4ポンド。
ロッドがブラックウィドウ62UL-S「マイクロマイスター」、ブラックウィドウ66L-T「トリックシェイキー」。
これらをカバーの有無、水の透明度、プレッシャーのかかり具合等によって使い分けました。

 
 
 
具体的に組んだセッティングは
1、オープン~ライトカバー周辺用
  ロッド・ブラックウィドウ「マイクロマイスター」
  ライン・アブソルート2.5ポンド
  フック・マイクロモスキート#0~1/0、モスキート#1〜2
  ルアー・セクシーアンクル3.5インチ、ヴェイン3.8インチ
 
2、カバー周辺用
  ロッド・ブラックウィドウ「マイクロマイスター」
  ライン・アブソルート3ポンド
  フック・モスキート#1~2、モスキートダブルガード#1~2、モスキートヘビーガード#1~2
  ルアー・セクシーアンクル3.5インチ
 
3、カバー撃ち用
  ロッド・ブラックウィドウ「トリックシェイキー」
  ライン・ヴァンガード4ポンド
  フック・モスキートダブルガード#1~0、モスキートヘビーガード#1~0
  ルアー・セクシーアンクル4インチ、イールクローラー4.8インチ
 
いずれもカバー周辺での使用を想定、もしくは前提としていますが、ラインは細めです。
特にプリプラ時は水位が日に日に増水&クリアアップ。増水すればするほど、オーバーハングがより水面に近くなりキャスト精度が求められ、クリアアップするほどプレッシャーが掛かりやすくなるためロングキャストが求められます。
つまり、軽いライトリグを(シンカーは0.3~0.7g)極力遠方からオーバーハング下等をくぐらせ、バンクヒタヒタに落とすようなキャストを決めるためのラインセレクトでした。

 

細かい枝がオダのように積み重なる大きなスタンプから、アブソルート2.5ポンドで慎重に引きずり出してキャッチした40アップ。かなりスタンプの中で暴れていたものの、ラインに付いた傷は最小限。プリプラではこんな耐久テストを繰り返していましたが、ラインブレイクは1度もありませんでした。
 
 
そしてプリプラクティスを経て、オフリミット中に思い付き、前日プラで試したら一瞬で結果が出たのが、オマタスティック、アンクルゴビーのイモ仕様を使ったバックスライドリグを使ったパターン。
試してすぐに、完全に狙い通りにキャッチした45cmクラス。
 
 
 
 
しかし今思えば、好調だったプリプラに加えてこの1本をキャッチしたことで、試合で勝負パターンに目が眩んでしまったような気がしますね・・・。
 
ちなみにこちらは2セット用意。 
 
1、カバー周辺用
  ロッド・ブラックウィドウ「マイクロマイスター」
  ライン・アブソルート3ポンド
  フック・フッキングマスターライトクラス#1
  ルアー・オマタスティック3インチ、アンクルゴビー3インチ
 
2、カバー撃ち用
  ロッド・ブラックウィドウ「トリックシェイキー」
  ライン・ヴァンガード4ポンド
  フック・フッキングマスターライトクラス#1
  ルアー・オマタスティック3インチ、アンクルゴビー3インチ
 
このリグの場合は比較的自量があり、空気抵抗も少ないためキャスト時の飛距離は問題ありませんが、それでもカバー周辺での使用も想定しているものとしては細めのラインセレクトです。
ラインが太いと、ラインの重さや抵抗でキレイにバックスライドしてくれません。
 
 
 
また、今回のプラクティスで様々なセッティングを試す過程でキャッチしたバスの中では、掛かりが浅い「皮1枚」に近いようなフッキングも数回ありましたが、それを口切れ等によりバラすこともありませんでした。
張りがあり高感度、高操作性を誇るソリッドティップモデルのブラックウィドウ「マイクロマイスター」ですが、必要以上に硬すぎないことによりバスの動きにある程度追従してくれるので、掛かりが浅く、例え「皮1枚」のような掛かりでも、高確率でランディングに持込めます。
 
 
以上が、今回の試合で僕がメインにしていたパターンでした。
先述しましたが、これからの僕にできることは、残りの2試合を全力で戦い、可能な限りの大マクりをすること。最後の最後まで奇跡を信じて戦い抜きます。
 
また、今年もいよいよ桧原湖シーズンが開幕し、それに伴いガイドも開始します!
ガイド日程、ご予約、お問い合わせ等、詳しくは「高梨洋平 なしブログ」で検索してください!

過去のフィールドレポート記事中で掲載している製品は、
廃盤品として現在取り扱いを終了している場合がございますので予めご了承ください。