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ソルトルアー 亥飼 真司

裏龍飛でマダイ狙い

前回の釣行から4日後の11月28日、前回のリベンジ(前回の2日目は撃沈でした)というわけではなく、シーズンも終盤なってきたため、青森県へマダイ狙いで再チャレンジに行ってきました。前回同様テンヤでのマダイ釣りの予定だったのですが、出発前日に飛鷹丸の須藤船長から「平館は調子が悪いから裏龍飛(日本海側)まで行くよ。メタルジグにアオイソメ付けたのしか釣れないみたいだから持ってきてね!」との電話が入り、急遽テンヤの他にメタルジグとタイラバも準備しフル装備で挑むことになりました。当日の朝一は風と波が少しあったのですが良くなっていく予報だったので、津軽海峡を通り裏龍飛へ向かいました。龍飛崎に近づいてきたので海の状況を見てみると、潮は蛇行しながら途切れ途切れになっていて、そろそろ流れが止まりそうな感じでした。最初の一流しが勝負かななどと思い、タックルの準備を開始。今回はテンヤタックルにAvani Jigging 10×10 MAX POWER 0.8号、リーダーにHARDTOP 3号、孫バリはジークグレ尾長Ⅱの7号、メタルジグのスピニングタックルとタイラバのベイトタックルにはAvani Jigging 10×10 MAX POWER 1.2号、リーダーにショックリーダー[フロロカーボン]の5号を使用しました。タックルの準備を終えた頃津軽半島西側の裏龍飛のポイントに到着。辺りを見渡すと遠くに小泊の半島が見え、半島の先端と同じラインから流し始めるようでした。

普段はメタルジグやタイラバにはエサを着けない派なのですが、前回ボウズだったのもあり背に腹は替えられない(笑)のと、どのようなアタリが出るのか話の種に、ということで始めは船長オススメのジグイソメからのスタートすることにしました。ジグイソメは初の釣り方なのでイメージがよく掴めませんが、とりあえずジグにアオイソメを付け釣りを開始します。水深は70m。ジグを底まで落としリールを巻き始めてみるとジグに潮の重みが乗ってくるので潮はまだ流れているようでした。ジグイソメはタイラバ同様ただ巻きで釣るらしく、海底まで落とし巻き上げるの繰返しで1回2回とやってみましたが、ジグが潮にマッチしてない感じがしたのですかさずジグをチェンジ。重さは同じ80gで素材をタングステンにし、面積を小さくして潮の受け方を変えてみると今度は良い感じでジグが引けます。着底と巻き上げを繰返しているとグン!とエサを引っ張っるアタリがありましたがハリ掛かりしません。ジグを上げてみるとキレイにエサは無くなっていましたが感じは掴めてきました。

エサを付け再投入するとまたグンッというアタリがあり、そのまま巻き続けると今度はガツン!とハリまできた感触があり、そのまま巻き続け魚が反転したところで合わせると…ヨシ乗った! 最初の魚だけに少し慎重にやり取りを開始。手応えから「60cm位かな~?、引きは結構強いな~」などと思いながら「ジグイソメとタイラバのアタリ方は同じだな、だったらタイラバの方が…とか、ベイトタックルの方が勝負が早いかも…」などと余計なこと(一応次のこと?)を考えてるうちに上がってきたマダイは60cm弱位のサイズでした。ジグイソメでの初ヒットだったのと船中で一番に釣れたのもあり、ちょっと嬉しい1枚になりました。

次はベイトタックルのタイラバにチェンジして釣ってみることにしました。チェンジした一番の理由は、タイラバだとエサを取られないから!(笑) で、ジグイソメはアオイソメが無くなるとアタリが出なくなるのに対しタイラバはネクタイなどが外れない限り何度でもアプローチできるので、アタリがあってハリに乗らなかった場合にもそのまま落とし込み次の魚が狙えるからです。潮の感じからタングステンのタイラバ100gにカラーはヘッド、ネクタイ全て赤でスタート。なんと投入直後の一巻き目からアタリ! しかし乗りません…。そのまま落とし込み二巻き目でもアタリ! …乗りません。どうしたものかと考えながらも三回目のアタリがあり…ゴンゴン!ガツン!三度目の正直!今度こそは…。ヒット!やっと乗った!合わせると同時にドラグが滑りラインが引きずり出されます。走りと重さから前の魚より型が良さな感じです。走りが止まったら巻くを繰返し魚の頭が上を向いたので反撃させないように注意しながら魚との間合いを一気に詰めに入っている時、「こっち向いて!はいポーズ!」との友人の声に反応して思わずポーズをとってしまい、マダイに反撃される始末。

「せっかく頭がこっち向いたんだからやめて~(笑)」などと言いながら、もう一度間合いを詰め、なんとか無事タモに入りました。早速サイズを測ってみると66cmと私自身納得のサイズだったのですが、この後の船中が凄すぎました。同行した友人達や同船された方に次々に大物が掛かりラインブレイクとフックアウトが連発しましたが入れ食い状態になり、最大は友人の釣った78.5cmで1人で70cmオーバーを2枚も釣り上げました。

そんな嵐のような一流し目が終わりポイントに入り直し再び釣りを開始しましたが、「?タイラバが潮を受けない?潮が止まった?」 良い時は続きません。朝一に見た蛇行した途切れ途切れの潮はやはり潮止まりの前兆だったのか、状況がすっかり変わってしまいました。大物のアタリは無くなりましたが小鯛からのアタリは続き、足の裏サイズから40cm位は釣れ続き、裏龍飛の凄さを体感しました。帰りに龍飛崎で少し釣りをさせていただき、船中ではポツポツと40cmクラスのマダイが釣れ、私もテンヤで初のオニカサゴを釣ることができました。

今回の釣行は得たものも多く勉強になりました。また、釣りを始める頃には無風ベタ凪ぎになり天候にも恵また釣行になりました。11月末とは思えない程暖かく過ごしやすい1日で、船中皆で和気あいあいと釣りができたことが何よりでした。12月に入り天候もガラリと変わりシケの日が続いていますが、裏龍飛のマダイは1月に入っても釣れるとのことでしたので皆様もチャレンジしてみてはいかがでしょうか? 私ももう一度チャレンジしたいと思っています。(まだ竿納めした気になれないので…笑)
飛鷹丸の須藤船長、今回もありがとうございました。

[使用タックル]
道糸:Avani Jigging 10×10 MAX POWER 0.8号・1.2号
ショックリーダー:VARIVAS ショックリーダー フロロカーボン 5号
ハリス:HARDTOP 3号
ハリ:ジークグレ尾長Ⅱ 7号
   ジークグレ尾長・真鯛 6号

過去のフィールドレポート記事中で掲載している製品は、
廃盤品として現在取り扱いを終了している場合がございますので予めご了承ください。