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ソルトルアー 横島 敏弘

スーパーコンダクターで中深海ジギング

先日紹介した新製品「スーパーコンダクターLS4」。遠征のディープだけではなく近場の海でも活躍が期待されるのでご紹介したい。
今回は私の住む東京からも近い相模湾でディープエリアを開拓しようと友人と三浦半島の長井港より鈴清丸にて出港。狙いはキンメ、メダイ、黒ムツなどの深海性の高級魚だ。狙う水深は220〜350mの中深海エリア。通常のPEラインでも狙うことは可能であるが、ライン伸度の関係でアクションにロスが出てしまう。(いくら伸びないと言われているPEラインでも最大伸度で5%〜7%程度は伸びる) そこで、「スーパーコンダクターLS4」を使用する。このラインはLS4原糸という素材を特殊な4本撚りで編んだもので、従来のPEラインに比べ30%程度の低伸度化に成功した製品。より伸びが少ないことで、ディープジギングでの操作性が飛躍的にアップし、超高感度を実現したのである。

朝一は220mのポイントからスタートする。ヴィオレンテ スロースタイル VLJ-63-Lv.3に250gのジグをセットし、ラインはスーパーコンダクターLS4の1.5号にフロロカーボンリーダー25lb.のタックルで挑む。ボトムへとジグを送り込みターゲットを狙ってSPJで探ってみる。ジグの動きは手に取るようにはっきりと分かる程の感度である。ジギングを開始して早々にゴンゴンと明確なアタリが。慎重にリーリングしキャッチしたのはスミヤキ。サイズは大きくはないが早々にキャッチした嬉しい一匹である。

この魚が多いとキンメや黒ムツは嫌がるようで、数匹キャッチしたところでポイントを移動した。次のポイントは300mのディープだったのでラインをスーパーコンダクターLS4 2号、フロロカーボンリーダー30lb.に変更。ロッドは変わらずVLJ-63-Lv.3。ジグは300gをセットした。300mの水深でもジグがボトムにコンッと着底したのが分かる。ジグの動きを感じながらアクションを加えると小さいアタリが出た。フッキングすると暴れる魚の動きが伝わってくる。フックアウトしないようにロッドにテンションをつけながら水面まで巻き上げると、小さいながらもキンメであった。小型ながら嬉しい一匹である。

その後、数匹のキンメをキャッチした後、黒ムツ狙いで更にディープに移動する。黒ムツ狙いの水深は340m。300gのジグでもラインが細いのでボトムを取ることができる。底から50m位までロングフォールを混ぜながら狙うと、ゴンッと明確に魚信が伝わる。このラインの感度の良さには改めて感心と驚きを覚えた。今までと違う重みに期待しながらリールのハンドルを回す。顔を見せたのは狙い通りの黒ムツ。ラインの性能のお陰で近場の海で新たなジギングフィールドが生まれた瞬間であった。


ラインはアングラーにとってまさに生命線である。ジグにアクションを伝えるために、魚をランディングするために、ラインは重要な道具だといえる。新たなゲームを切り開く「スーパーコンダクターLS4」。是非皆さんにも使っていただきたいラインだ。きっとその感度には驚くことだろう。

過去のフィールドレポート記事中で掲載している製品は、
廃盤品として現在取り扱いを終了している場合がございますので予めご了承ください。