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ソルトルアー 中山 光春

神戸ディープエリアの良型メバル攻略!

全国的に花散らしの雨となっている今日この頃。
雨自体も暖かく、夜の冷え込みもマシになってきたことで、冬眠から目覚めたアングラーも多いのはないでしょうか?(笑)
私の地元、大阪湾も春本番を迎え、着々と季節が進みつつあります。そんな中、3月20日と4月3日の隔週で、神戸方面にメバルを狙いに行ってきました。

 

神戸の港は大型船の航行が多く、水深のあるエリアが多いのですが、浅い所でも5m前後、深いポイントだと15m前後になるエリアがあります。
常夜灯が絡むポイントでは、表層付近まで浮いてきて捕食をするメバルも多いですが、ルアー、エサ釣りを含めて人的プレッシャーがかかり、大型のメバルになるほど警戒心も強いので、自分の巣穴から離れない個体が多いように思います。
逆に安心して居着くことができ、危険を犯して回遊をせずとも安定してエサが流れてくるポイント、労力を使わないで捕食できる1級の巣穴には良型のメバルが付いています。

そこでキモとなるのが、そのようなディープエリアの巣穴付近へ、リグを流し込む攻め方が威力を発揮します。
ただ、先ほども述べたように水深があるので1~3g程度のウエイトをボトム付近まで送り込み、潮に同調させて巣穴の上を流さないといけないので、風や潮の状況を確認しながら『その瞬間の状況に合わせて』こまめにウエイトを交換し何回も何回もウエイトの調整をします。

今回使用するラインはVARIVAS アバニ ライトゲームPEの0.4号を使用。
過熱するアジングブームなどの影響もあってか、各メーカーから年々極細ラインがリリースされていますが、細ければ良いってモノではありません。

スピニングリールの構造上、縦にキャストしたルアーを横に巻いて回収する。
キャスト中にルアーが回転すれば『ねじれ』が発生し、【ラインが現状を維持しようとする限界点】以上の『ねじれ』が蓄積すると、テンションが抜けた瞬間、一気に絡まってしまいます。

ショアジギングやシーバスのように、ルアーのウエイトがある程度あり、着水するまでルアーがラインを引っ張っている状態だとトラブルが起こる回数も少なくなりますが、ライトゲームはウエイトが軽い分、わずかな風でさえ途中で失速してテンションが抜けやすい状況になり、トラブルに繋がることもあります。

そのような場合や、潮の流れを少し多めに受けたい、強度が不安でもう少し上げたい…と言った場合には、やはりワンランク上の『太さ』が必要になります。

もちろん飛距離や感度、水切りの抵抗など『細さ』で得られるメリットの方が多いのも確かで、VARIVAS製のラインは他メーカーの同じポンド数で比べると細いラインが多いかと思います。
ワンランク上の太さのラインを使用したとしても、ワンランク下の使用感が得られると思いますので、極細ラインでのトラブルにお悩みの方は、VARIVAS製のワンランク太いラインを使用してみて頂ければと思います。

私自身、0.6号くらいの太さが欲しい場面もあるのですが、ライトゲームPEのラインナップは0.2~0.4号なので、0.6号が必要なシチュエーションでは『アバニ エギングPE サスペンド』を使用しています。
サスペンドタイプなので水に馴染みやすく、風の影響を受けにくくできるので、コチラもオススメです。

 

少し話がそれましたが、当日はヴィオレンテ ライトゲームモデル VLL-711-T、ライトゲームPEの0.4号に、ライトゲームショックリーダーの4ポンドを使用。

ルアーはMaria ママワーム シラウオ 2インチにエアロシンカーの1~3gをセットしたキャロライナリグを使用。
潮上にキャストし、ボトムを取った後に1〜2mしゃくり上げてポーズ。
刻々と変わる潮の速さにウエイトを調整し、わずかにラインを張るくらいのテンションで潮下まで流します。

ボトムに近すぎれば根掛かりが連発したり、小型のカサゴが食ってきたり…
テンション張りすぎて浮いてくればアタリが全く無かったりしますが、大型メバルが捕食を待ち構えている巣穴近くの層へドンピシャ!で送り込むことができれば、周りで釣れていないような良型メバルを獲ることができます。

 

大阪湾内である神戸エリア、泉南エリア含め、一部の磯場やゴロタ浜を除いたエリア内では20cmが壁になるかと思いますが、ディープエリアでの横の釣りを展開できれば、間違いなくサイズアップできます。

こまめにウエイト交換をするのが本当にキモになるので、アタリをダイレクトに取れる遊動式のシンカーを使用したいのですが、ラインをカットせずに交換できる遊動式シンカーが、どこのメーカーからもリリースされていません。

オーシャンルーラーから唯一リリースされている遊動シンカーもあるのですが、ウエイトが3.5g~と少し重めのラインナップしかありませんので、ドコかのメーカーさんからの登場を期待しております(笑)

 

小さなメバルはリリースし、良型はお土産にキープ。
後で美味しく有難く頂くために、血抜きと神経締めでしっかり処理をします。

3月20日の釣果分で一夜干しを作りました。

完成した時に見栄えも良くなるので、頭を付けたままの背開きにし、メバルは淡白な味なので少し塩分多めの15%の塩水(水1Lに対して塩15g)に30分浸した後、キッチンペーパーなどで水気をキレイに拭き取ります。

干し網は100均で売っている丸型のピンチハンガーと、円柱型の洗濯ネットで代用できます。
干し網も持っていますが、完成した後に網目が魚に付かないので、見た目の仕上がりはコチラの方がキレイに仕上がり、網に触れている部分も少ないので早く乾燥して良いと思います。
竹串でキレイに広げて、風通しの良い日陰で最低7~8時間は干して下さい。

 

日持ちもしますし、日ごろお世話になっている方々へお裾分けしても喜んで頂けます。

コチラのお裾分けは難しいですが、4月3日の釣果分は『春告丼』とでも言いましょうか(笑)
メバルのお刺身、炙り、醤油漬けの3種類に分け、熱々ご飯の上に大葉を敷いて盛り付けるだけ。
桜の季節は終わっても梅雨メバルと言う言葉もあります。
まだまだ狙えますので、美味しいメバルを狙いに行き、是非一夜干しと春告丼を家族に振舞って頂ければと思います。

 

[タックルデータ]
ロッド:VARIVAS ヴィオレンテ ライトゲームモデル VLL-711-T
リール:ダイワ トーナメント エアリティー 2506
ライン:VARIVAS アバニ ライトゲームPE 0.4号
リーダー:VARIVAS ライトゲームショックリーダー 4LB.
ルアー:Maria ママワーム シラウオ 2インチ + エアロシンカー 1〜3g各種

[その他]
VARIVAS ウインドブレーカー
VARIVAS ジャージスーツ(VAAW-18)
VARIVAS メッシュグローブ5(VAG-11)
VARIVAS コーデュロイワッペンキャップ(VAC-39)

過去のフィールドレポート記事中で掲載している製品は、
廃盤品として現在取り扱いを終了している場合がございますので予めご了承ください。