メバルやアジなど様々な魚種をターゲットとするライトゲーム。近年では、魚種やメソッドの多様化により、ある種の成熟期を迎えつつあるカテゴリーとも言えます。
その中で今回注目したのは、アジングのジグ単を主とする超繊細な感覚を要する最先端のメソッドに特化した道具です。
我々は、このライトゲームと呼ぶには繊細すぎるジャンルを『ソルトウォーターフィネス』と提唱。
とどまることのないアングラーの探究心を満たすラインの開発へ着手しました。

ソルトウォーターフィネス用ラインの素材として選んだのは、極細8ブレイドPEライン。
ただし、PEラインは、細くなればなるほど、直線強度・耐久性・硬さなどのバランスが崩れやすくなり、総合点が低くなりがちです。
直線強度が出ても耐久性がなく簡単に高切れ、耐久性と細さに特化するとライン自体が硬くなり過ぎてひどい糸癖が出たりと頭を抱えたくなることの連続でした。
それでも、開発を突き進める開発陣には、極細8本撚りPEを採用することに対する迷いはありませんでした。
現在、数多くあるライン素材の中で、『ソルトウォーターフィネス』という、より尖った世界観を具現化するには、細さ・感度・強度を兼ね備えたPE素材以外にないと確信していました。
また、我々の培ってきた知識と経験によって、自信を持って提供できるレベルに引き上げるという覚悟がありました。
フィネススタイルを探求するアングラーの潜在的欲求を満たすため、コンセプトを曲げずにひたすら突き進み、やっと求めているものに辿り着いたとき、ソルトウォーターフィネスの幕開けを迎えたのです。

完成された極細8本撚りPEから得られる恩恵は今までの同号数（4本撚り）のPEとは一線を画します。
1gを切るジグヘッド単体の釣りでも十分な飛距離を確保してくれます。
いつもの感覚で着水点を追うとリグを見失うこともあるほど。
さらに、ライン表面の滑らかさによる抵抗の少なさは特筆もの。
多少の風ならば苦になりませんし、軽量のリグを使用した際に感じる糸フケによる沈みの悪さも「水切れ」の良さがフォローしてくれるでしょう。
極細PEラインには若干扱いづらい面もありますが、各素材のラインに一長一短があるのは周知の事実。
フィネススタイルを探求する尖ったアングラーには、尖ったラインが必要なのです。

通常、細いPEラインはロッドへ絡みやすくトラブルを誘発します。
これは、さらなるフィネス化を求めるアングラーを阻む一つの要素となっています。
『ソルトウォーターフィネスPE X8』は、コアアングラーに向けたラインであるが故に、時に使い手を選ぶような性質のラインではありますが、実はそこまでナイーブになる必要はありません。
『ソルトウォーターフィネスPE X8』は、様々な調子のロッドに対応するように、初期の使用感を硬めに仕上げてあるからです。
使っているうちにラインが馴染み、徐々に最も性能を発揮する硬さへと変化していきます。
この変化がラインに慣れるまでの時間をもたらし、ラインがアングラーに寄り添うかのように徐々に使用感が変わっていくことで、ごく自然にソルトウォーターフィネスの世界へ足を踏み入れることができるのです。
全てのフィネススタイル探求者に贈る、極細PEラインのフラッグシップをぜひお試しください。