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大会

開催日:2014年4月13日(日)
会場:埼玉県 川越水上公園
参加人数:16名
 
 


 
4月13日の日曜日、埼玉県川越市の川越水上公園において「第3回バーブレスサバイバルトーナメント 早掛けフライ選手権大会」が開催されました。
今年も関東近県より腕に自信のフライマンたちが川越に集結。少数精鋭の熱いバトルが繰り広げられました。参加者は16名ですが第1回大会優勝の福井さん、第2回大会優勝の大澤さんそして決勝戦常連の宮内さん、前回準優勝の瀬田さんと超が付く管釣フライの強豪ぞろいです。ルールはこの大会の特徴となっている「3尾早掛け勝ち抜け方式」です。試合時間はそれぞれ20分間ですが、規定の勝ち抜け人数に達した時点で試合終了となります。今年は昨年の反省を踏まえてリリースするまでの魚の扱いを丁寧にしなければ減点や失格の対象になる旨ルールが改正されました。
 

 
 
[予選から大波乱の展開]

 
今年は4月の開催ということで桜の花もすっかり終わり水温上昇によるトラウトの活性低下が懸念材料でした。午前6時半の時点で水温は17度。7時10分に予選A組(8人)がスタートしました。それぞれの組と釣り座は受付時のクジで決められ、予選を突破するにはなんとしても各組8人中の上位4人以内に入らなければなりません。
今回は昨年のような超高速バトルとはならずアタリがあっても食い込みが浅く、比較的スローな展開でした。それでも6分40秒で予選A組をトップで勝ち抜けたのは昨年優勝の大澤さん。さすがですね。次いで9分30秒で新井さん、11分40秒で吉田稔さんまでが20分の試合時間内の3尾勝ち抜け。4人目は2尾目を釣り上げたタイム差で佐藤さんがA組予選を突破しました。
7時35分に開始された予選B組(8名)は第一回優勝の福井さん、昨年準優勝の瀬田さん、決勝常連の宮内さんに加え高橋章プロが参戦する超激戦区です。予想通りハイレベルでスピーディなバトルが展開されました。B組をトップで勝ち抜けしたのは6分58秒で瀬田さん。次いで8分25秒で紅一点の吉田千恵さん。10分23秒で小島さん、11分40秒で4人目の鈴木さんが釣り上げた時点でB組の競技は終了となりました。8時から予選敗退者8名による敗者復活戦が1尾を争うサドンデス方式で行われ、大貫さんと神保さんが復活。かつての大会覇者やプロが予選で姿を消すという大波乱がある中10名の選手が準決勝へと駒を進めました。
 
予選Aグループ

 
予選Bグループ

 
敗者復活戦

 
 
 
[準決勝]
サバイバルトーナメントの準決勝の釣り座はクジではなく予選の成績順に自分で決める方式です。つまり敗者復活の選手は最後に残った釣り座ということになります。そして昨年までと違うのは決勝進出者を3名から5名としたこと。より多くの方に決勝戦独特の雰囲気を味わっていただこうという配慮です。ただし準決勝までくるとたいてい短時間で勝敗が決ってしまうため、ライントラブルやラインブレイクなどは即敗退することを意味します。まさにサバイバル。そのようなプレッシャーが掛かる中で断トツの3分55秒のタイムで一抜けしたのは新井さん、5分40秒で吉田稔さん、10分ちょうどで大貫さん、10分25秒で瀬田さん、12分10秒で吉田千恵さんが3尾釣り上げファイナリストが決定しました。
 
準決勝

 
 
 
[決勝戦]
決勝戦の釣り座は二区画ずつと広くなります。準決勝の成績順に釣り座を確保できます。そして準決勝一抜けの新井さんが選んだのは中央の5・6の区画。吉田稔さんは9・10と一番端の区画を選びました。そして昨年僅差の準優勝でリベンジに燃える瀬田さんは7・8の区画。決勝戦だけは審判も選手一人に一人の審判がつくマンツーマン方式です。やはり予選にはない独特の緊張感が漂います。3分5秒という圧倒的なスピー ドで勝ち抜き栄えある第3回大会の優勝に輝いたのは埼玉県熊谷市から参加された新井芳幸さん。まさに圧勝と言っても良いでしょう。新井さんは予選こそ2位通過でしたが、準決勝、決勝と抜群のスピードと安定感を見せつけ見事に表彰台の中央に立ちました。
準優勝は6分44秒で入間市から参加された吉田稔さんでした。吉田稔さんは予選からずっと一番右端の釣り座で戦いました。予選Aは9、準決は10、決勝は9・10です。予選はクジ運ですが、あとは端っこで戦う戦略をみごとに実行されました。確実に釣果を伸ばされミスが少ない釣りをしておられたように思います。そして第3位は10分30秒でまさかの紅一点、当協会事務局の吉田千恵さん。本大会では女性初の表彰台です。まさに伏兵でした。千恵さんも釣り座は予選から決勝まで同じ3番。フライも一本だけで通したとのこと。迷いを生まないための戦略だったのでしょう。子育てでほとんど釣りから離れているとは言えかつてのVARIVASテスターの実力はあなどれませんね。第4位は坂戸市の大貫哲男さん見事敗者復活戦からの4位入賞です。11分50秒で大貫さんが勝ち抜けた時点で決勝戦が終了となりました。選手の皆さん本当にご苦労様でした。そしてファイナリストになられた皆さん、その高い釣り技術を糧により一層のバーブレスフックの普及・啓蒙にご協力いただけますと幸いです。
 

 

決勝

 

 

 
 
 

[3位入賞、吉田千恵さんのフライレシピを大公開!]

 
最後に今大会でにわかに注目されたフライパターンを紹介しましょう。女性で初の表彰台に立った吉田千恵さんは予選から決勝まで一本の同じニンフで戦いました。いったいどんなフライを使ったのでしょう?その答えは「キール・グリーンキャタピラー」です。

 

 
フライ名:キールグリーンキャタピラー
フック:VARIVAS 2120WB #10~16
スレッド:イエロー、6/0
ボディ&テイル:ウィリー蛍光グリーンカラー
ヘッド:透明オレンジビーズ(ティアドロップ)
※水中でキールにするためコパーワイヤをシャンクの真上に重ねて止める
 
プール管釣定番のエッグやマラブー系などファジーなニンフを使う選手が多い中、意外な選択ですね。「このグリーンキャタピラーはフックにVARIVAS 2120WBを使っているのでアタリが出易いです。何尾掛けてもポイントの鋭さが持続します。ニンフとしては軽いのですがチェコニンフ系のカチッとしたシルエットなので沈みが良く手返しの良い釣りができました。実はあまり釣りに行けていないので、アワセが遅れると飲み込まれてしまう可能性の高いエッグパターンなどは避けました」(吉田千恵 談)
千恵さんは競技中の約30分間に一本のフライで9尾のマスを釣り上げたことになります。もはやバーブレスだからバレるというネガティブな発想は過去のものです。この大会の選手たち皆が証明しているようにバーブレスが安全で効率が良く魚にもダメージが少ないのは当たり前、「釣れるからバーブレス!」なんですね。
 
レポート:吉田 俊彦

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